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お茶漬の味
『麦秋』に続いて小津安二郎と野田高梧が共同で脚本を執筆し映画化した作品。地方出身の素朴な夫と夫にうんざりする上流階級出身の妻、二人のすれ違いと和解が描かれる。
田舎育ちの夫と東京の上流階級出身の夫。
価値観の違いによる軋轢、すれ違い。
生まれや育ち、見合い、恋愛、価値観の違いを乗り越え、"お茶漬の味”こそ夫婦味だ、と教訓話的に見てしまうと味も素っ気もなくなってしまう。
正直その先にあるこの映画の良さにはまだ気づいていない。
鶏飯の味のようなものがあるのかもしれない。
それら、互いの性格や価値観の違いは取るに足らないものだよ、と言っているのだろうか。
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映画『秋刀魚の味」』 監督: 小津安二郎
2011年10月26日 | 映画
『お茶漬けの味』
監督 小津安二郎
脚本 野田高梧 小津安二郎
製作 山本武
出演者 佐分利信
木暮実千代
鶴田浩二
淡島千景
津島恵子
音楽 斎藤一郎
撮影 厚田雄春
製作会社 松竹大船撮影所
配給 松竹
公開 1952年10月1日
上映時間 115分
配給収入 1億992万円