『自滅する中国 』 なぜ世界帝国になれないのか 単行本
エドワード・ルトワック (著), 奥山 真司 (翻訳)
(21件のカスタマーレビュー)
amazon 内容(「BOOK」データベースより)
中国を知り尽くした戦略家が、戦略の逆説的ロジックを使って中国の台頭がいかに自滅的なものかを解説した異色の中国論。
登録情報
単行本(ソフトカバー): 365ページ
出版社: 芙蓉書房出版; 改訂版 (2013/7/24)
発売日: 2013/7/24
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タイトルはネットで公募したそうだが、これでよいのか、すこしもったいないような。(しかし、ズバリではある。)
たまに書店で立ち読みする雑誌のもくじのようだが、それらとは一線を画して、論理的だ。
が、やはり共通する部分もある。
翻訳はこれでよいのだろうか。数人で担当したそうだが、原文に忠実にすぎ読みにくいところもあった。
が、やはり、それが「論理的」展開には効果的だった。
読み出したのが、タイムリーでもあった。
きのうきょうのニュースを理解する上にも役にたった。
★中国包囲網へ 日本政府、ベトナム、フィリピンと連携強化
2014.5.9 18:38 サンケイ
本書 第15章?反抗的なベトナム ―― 新たな米国の同盟国?
★焦点:南シナ海の緊張長期化も、中国の掘削強行でベトナム劣勢色濃く
2014年 05月 9日 13:32 JST ロイター
★南シナ海でアメリカとフィリピン軍事演習を公開
5月9日 15時02分 NHK
第19章?フィリピン ――「敵」に回してしまう中国
★自衛隊、奄美で離島防衛訓練へ 無人島で1300人規模
朝日 2014年5月2日02時00分
第14章?日本 ―― 離脱からの離脱
第16章?韓国 ―― 天下システムにおける典型的な従属国?
かつて奄美も、服属していた琉球王国が明や清の冊封を受けたりしていたので中国への関心は高い。
人口17万に満たない小さな離島の琉球王国が、日本の鎖国政策の中なぜ、大国と貿易をすることが出来たのか?
本書を読んで、直接的ではないが、その理由の一端に触れる箇所にもであった。(ページが思いつかない。)
第7章
無視できない歴史の比較
P89 歴史を使ったアナロジー(類推)というのは、われわれにとっては、「非常に頭の悪いクラスメート」であったり、「教えるのが下手な教師」であったりする。歴史から得られるたった一つの真実は、「人間が歴史から学ぶことは決して無いようだ」ということだけだ。とはいえ、おそらくアナロジーというのは、常に無用の長物であるというわけではない。
どっちやねん、と思わせつつ随所でこんな調子で、戦略家が、戦略の逆説的ロジックが展開される。軍事以外にも応用できそうな、逆説的ロジックはおおいに刺激的だった。
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自滅する中国 価格:¥ 2,484(税込) 発売日:2013-07-24 |