遠来の友人と3人で、古を今にと明日香の石造物を訪ねた。
7世紀にタイムスリップ。当時は盛り土の中に埋もれていたであろう巨大な天井石が、まるで舞台のような姿を見せているのが「石舞台古墳」である。
蘇我馬子の墓ではないかと言われているのは、6世紀後半この地で実権を握っていたからであろうが、それが、事実であるということは分かっていない。
「石舞台」と名がつけられた謂れが二つ伝説として伝えられている。狐が女に化けて石の上で舞を見せたとか・・・
この地にやってきた旅芸人が舞台がなかったので、この上で演じたとか・・・
後の方が現実的であるが、狐の話も面白い。
校外学習の社会見学に来ていた大阪の小学6年生たちと会った。
中の大きさが分かると良いなあと思い声をかけると、先生が、「そこに並んで」と言ってくれたら、すぐ1列に整列してくれた。
天井の隙間から初夏の陽射しが差し込んできているが、石室内はひいやりと古代の風を留めているような錯覚がする空間だ。