カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

初夏の薬師寺に萩の花

2005年06月10日 | ☆ ふるさと・大和

駐車場から南門へ歩む私たちの歩みを止めたのは、今を盛りと咲き乱れる萩の花だった。
この時期に萩とは思いもよらなかった。
「秋の七草」にあるのだから、初夏の今、こんなに見事に咲いているとはと、一瞬目を疑うほどの驚きであり喜びでもあった。
花については、詳しくないので、後日薬師寺に問い合わせると、「四季咲きの萩」であると教えてくださった。

万葉集に詠まれている花で一番多いのが萩であり、それらは全て秋を詠んだものである。
だから、この四季咲きというのは近年改良されてきた品種に違いないと、自己流に解釈した。

ここ薬師寺は前日に訪れた飛鳥の地に建てられたもので、平城遷都に伴い西ノ京に移されたもので、その間何度かの災害や兵火の受けながら、今の状態に再建されてきたことの偉業の素晴らしさを目の当たりに出来る感動を新たにする。
私たちの二日間は、飛鳥時代から奈良時代へと一跨ぎした、時空を越えた遊び心を満たしてくれたものである。
コメント (6)
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