カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

人生の四季・「秋」

2005年06月20日 | ☆ ふるさと・大和

私の卒業校は、旧制中学、旧制女学校、高校とが一緒になって一つに同窓会の組織が成り立っている。
年1回の総会となると、20歳から100歳まで全国各地からの参加者がある。
自分にも家族にも支障なく出席できることをお互いお喜び合う光景が会場のあちこちで見られる。

今年は総会の後の講演が薬師寺の管主安田暎胤氏の「まほろばの世界」と題して行われた。
つい先日薬師寺を訪れたばかりであるし、、講演にはとても興味があった。約1時間余りの講演には、メモを取りながら、明日への心の糧となることの大きさに感動した。


「もので栄えて心が滅ばないように人が一人一人考えなければならない時」だと常に言っておられた前管長の高田好胤さんのお話から始められて、まほろばの世界や、心に触れて講演をされた。

お話の中で一番心に残ったのは、今の私の年齢は、人生の四季では「秋」であること。
50代から70代は「人生の収穫の秋」であって快老の時代で、芸術家も、坊さんも最盛期」であるとのこと。
一般の人においても同じである。じゃあこの収穫期をどう生きていくのがベストなのかを考えようとその時思っていた。

同窓会が閉会して、ロビーで待ってくれていた友人が、安田暎胤氏の著書を手にしている。
ざっと見せてもらったら、「講演の中で、じゃあ私はどうしよう・・・」に当たる部分に目を留めた。

ゆっくり読んでみたくなり、購入した。
管主は、「共に 感謝と 敬愛を」と扉の裏に書いてくださった。
後で知ったことだが、一人一人顔を見つめて、その後、言葉を書かれたということであって。一人として同じ言葉がなかったのだと・・・

コメント (10)
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