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空高く、雲雀が囀ると言うイメージとは裏腹に、鋤き終わった田の低いところを、鋭い声で囀りながら、低く飛ぶ。どこかに雲雀の巣があるのだろうか。
温めている卵があるのだろうか。
雲雀の習性については知らないのだが、その様子が余りに真剣で、ひたむきな行動に、3人でそんなことを話しながら、野の道を歩いた。
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そんな野道のかたはらに、突然目にしたのは。大きな石である。
説明板や、案内表示もあったのだが、それが目に入る前に、巨大な石がすぐそこに存在したのである。
「亀石」と呼ばれる。
ちょっと甲羅から首を出した亀である。前足を少し出して、歩みの体制に入ろうとしているかのようだ。
堂々とした甲羅が背にあり、見れば見るほど確かに亀の姿である。
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謎に包まれた石造物は、古代を今に伝えている文化である。それらを求めてこの地を訪れる人が多い。
簡単な説明と、伝説が書かれているのはあり難い。
難しい学説は研究者の文献に任せて、こういう誰にでも分かる説明があるのは嬉しいし、さらにそこから、自分なりの想像の世界を広げることもできる。
悲しく思ったのはこの説明版に傷跡として残っている落書である。
訪れた記念に残したいなら、写真に文にともっと賢明で常識的な手段で自分の思い出として残して欲しいものと、落書のような心無い所作をすべきでないと訴えたい。