
水の引き終わった裏の田圃はすっかり田植えの準備も整えられている。
土、日は。田植え機の賑やかな響きに朝早くから起こされそうな気がしている。
時々聞こえる鋭い鳥の鳴き声に障子を開けてみると、鷺だろうか、しきりに水の中をつついている。蛙なのかミミズののか、食べ物漁りに余念がない。

雨にアジサイはよく似合う。
咲き始めたカシワバアジサイの白が、乏しい梅雨の光の中でしっかりと自己主張をしていて、一輪一輪が可愛い。
色彩豊かなアジサイも良し。この花のような純白も良し。
鬱陶しい季節の中で、アジサイ園を訪れる楽しみがある。

むしむしするこの季節、雨をかこっていないで、花菖蒲とも沢山出会いたい。
花菖蒲も雨によく似合う花である。花菖蒲園の開花情報や、テレビの各地の花便りなど見ているとわくわくする。
毎年同じ花菖蒲園に行っているのに、「あそこにはもう行ったことがあるから・・・」などと決して思わない。
花たちは毎年新しい命を、与えられながら花咲かせているのだから~~~