カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

梅林点描

2006年03月26日 | ☆季節

梅林の散策道も、芝生の上にも散った花びらが未だ色を変えないまま綺麗に敷いている。
風が吹くでもないのに、ひらひらと舞ってくるのも良い。


尺八の音に惹かれて、音のするほうに歩いていくと、おじさんが背筋を伸ばして悠々と吹いている。
少し離れて聴いていた。
1曲終わるのを待って、「写真撮らせていただいていいですか」と声をかけた。
「いいですよ。どうぞ」優しい目で快く承知してくださった。
梅の花びらの散る下で尺八を吹くって良い気持ちだろうなぁ・・・


ここにも芸術家がいらっしゃった。
通りすがりの人が覗きこんでも、描くことに熱中して、この季節をしっかりと絵画に捉えることに集中している。
この人が今立っているところが、私の好きな位置である。
満開の時には、梅の海、花の海のように全景が見渡せる。


梅を愛でている足元に水仙が一番美しい姿を見せている。
立派なカメラを持った人が、綱を少し手で下げて、花がうまく入るようにしてくださった。
花の下では皆優しい気持ちになれるような気がした。
コメント (12)
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