町内の当番が回ってきた。
「お母さん1日の日、なにかある？」
「何もないよ」
朝が一番忙しいお嫁さんに代わって交通安全の立哨にいくことになった。
回ってきた交通安全グッズの点検を昨夜のうちにしておいた。
十字路の交差点に「横断中」の黄色い旗を持って立った。
起きた時は、小雨だったが立つ時間帯になると北からの吹き降りになった。
交通安全グッズの中の雨合羽でなく、自分の登山用の雨具を着て出てきてよかった。
子供たちにとっては今日が2学期のスタートの日だ。
「お早う、気をつけていきよ。」
「お早うございます。行ってきます。」
雨の中に元気な声を残して学校に向かう。
集団登校であるが、孫たちが小学校の頃と比べて子供の数がうんと少なく、立哨を終えるのも早かった。
みんな、いいスタートが切れますようにと願いながら、家に向かった。
