
市内4箇所のお墓参りをするのがお彼岸中のもっとも大きな仕事である。
前日から用意した花を車に積んで、お墓の駐車場が込まないうちにと早朝から出かけた。
3箇所は近くの町の中だが、1箇所は智辯学園を見下ろす小高い場所にある。
最後はこのお墓になるコースを取って順次おまいりを済ませた。

お墓参りを済ませると気分がすっとするのはいつもの事である。
そのすっとした気持ちで、少し遠回りをして、現役最後の校区に車を走らせた。
彼岸花とコスモスと実りや刈り取りの稲田を、時々車を停めながら、田園風景を楽しんだことは、お墓参りの後のすっとした気持ちを増幅させていった。

ところがコスモスはまだ咲いていない。
その代わりのように大きな黄色い花が咲いている。
綿の花に似ているが葉が違う。
帰ってから天神さんのお世話をしている人のお宅に電話で尋ねた。
「トロロアオイ」という名で中国が原産地であること、根が和紙を作る時糊に使われるなど話してくださった後、何かで調べてくださいよと、付け加えられた。
名前が分かれば「季節の花300」で調べることが出来る。
・学名 Abelmoschus manihot
Abelmoschus : トロロアオイ属
Abelmoschus(アベルモスカス)は、
アラビア語の「abul-mosk
(じゃこう(香り)の父)」が語源。
・黄色い大型の花。晩夏に咲く。
一日花で、夕方早い時間に閉じる。
・根の部分が粘っこいらしい。
・和紙に使う糊にはトロロアオイの根が
よく使われる
・「おうしょっき」とも読む。
・別名 「通和散」(つうわさん)。
朝夕はかなり涼しくなってきている。
晩夏に咲くというこの花だが、今年の気候が異常で秋の訪れが遅かったので今頃見ることが出来たのだろう。
