
西吉野の知人の家に行った時、ムカゴを貰った。
「これ、どのようにして食べるの」
「一番簡単なのは、油でいためて、味塩を振って、レモンの絞り汁をかけるの。家ではよく作るよ」
作って見ようかなぁ・・・そんな気になった。
「こんなの栽培してるの?」
「いいや、この近くの山に自然に生えているんや。見に 行こうか」

家を出ると車1台が通れる道になっている。
右側が土手であるが、左は谷になっていて、谷の方は、したから伸びている木が道路に被さるようになってきている。
土手の草刈はしてあるが、谷の方は自然のままだ。

ムカゴは、長芋が成長していく過程で、蔓の途中の葉の付け根に出来る球芽であることを教えてくれた。
なるほどハート型の葉の付け根に小さい黒っぽい実のようなものが付いている。
自然の恵みそのものである。
もう何年か前に同窓会旅行で、中国地方に行った時、途中の道の駅でムカゴを買った人がいたのを思い出した。
それを宿の人に頼んで、夕食のご飯を特別に作ってもらったことがあるのだ。
鄙びた温泉宿だからこその計らいだと、皆感動したものだった。

ムカゴご飯に挑戦した。
ネットでレシピを検索した。
ムカゴご飯の炊き方レシピ
ムカゴ70g、塩少々、米360g、日本酒少々、水400cc
一 米をよく水洗いした後、30分程度浸水させておく。
二 ムカゴはよく水洗いした後、火にかける直前に釜に入れる。
三 出来上がりの重量に対して0.5%の塩と日本酒少々を加え、最初に強火で、
後は普通の通りに炊き充分に蒸す。
四 よい風味を出すには、浸漬する際に切り目を入れた昆布を一緒に漬け込むとよい。
また、人参、鶏肉を加え、味付けも醤油、塩、化学調味料を加えれば一段と
おいしさが増し、味、栄養ボリューム共に満点の炊き込みご飯となります
お酒がないので、ワインを大匙1杯。味付けは、椎茸昆布の佃煮(冷蔵庫のあり合わせ)
それ以外には何も入れなかったが、自分だけのご飯だからと納得する。
ムカゴも適当に入れたのでまだ残っている。
美味しいご飯が出来て大満足。
信楽で買ってきたお茶碗に、入れたご飯をゆっくり味わった。
もう一度今度はレシピどうりにやってみようかと思っている。
