カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

春日大社・砂ずりの藤

2008年05月11日 | ☆ ふるさと・大和


奈良に藤の花を見に行ったのは、5月5日のよく晴れた、暑いくらいの日だった。
それから、今日までそこであった花たちの画像をUPしてきた。
ここ2~3日、寒いくらいの日であるから、まだあの花たちは・・・などと思いながら、最後に春日大社の「砂ずりの藤」で今年の藤とはお別れとしたい。

春日大社南門砂ずりの藤

春日大社の南門を入ると、左側、慶賀門の前にある藤棚の藤が、「砂ずりの藤」と呼ばれている。
樹齢800年とも言われる藤の古木で、その根っこが長い年月を重ねてきたことを表している。



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砂ずりの藤 9画像と春日原始林の山藤1画像
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藤の花房が1m以上垂れ下がり地面の砂を擦るほど伸びることから、この名前がついているようだが、年によって伸び方が違うのか、最近短くなったのか、地面に付くほどの長さの花房を見ることが出来なかった。
しかし、花房の豊かさや棚に伸びる枝振りには堂々とした風格を感じることが出来る。
藤を見つめながら、少しずつ移動しながら、その表情を見るような気持ちで、ずいぶんここにいたような気がする。
最後にふと目を遠くにやると、藤棚の遥か向こうの新緑の中の山藤が目に入った。
これも綺麗だなぁと1枚付け加えた。
藤を見るというのでなく藤に会いに来れた今年もよかったぁ・・・



慶賀門を出て、西回廊の朱塗りの柱の並びと、緑の連治格子の間をゆっくりと歩む。
この空間も奈良の大好きな場所である。


追記・砂ずりの藤の根(幹)

白野~黒野田
コメント (12)
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