カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

千年の時空を超えて・十二単の着装

2008年05月23日 | △ 旅 あれこれ ドライブ




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源氏物語の装束にみる美と心観賞
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別館が国の重要文化財・旧日本銀行京都支店の建物のホールで、源氏物語千年紀の事業の一つとして行われた、体験講座「装束着装」源氏物語にみる美と心と題した講座のお誘いを受けて、当時の女性のいわゆる十二単の着付けを観賞する機会を得た。

講師は、服飾文化史研究家の宮島健吉先生。
葵祭の衣装を担当されている。

平安時代の女性の第一位の「礼服(らいふく)に当たるのが、裙帯領巾の物具装束姿で平安末期に廃止になった、幻の十二単の着装を、モデルさんに装着していく過程を、衣の名前色彩名を丁寧に説明しながら、日本の着物文化は、染織、裁縫、着装の三つの文化が一つに和合し成立し、平安の昔から座礼の住居で生活したことが、日本の着物を生み育てて完成させたことを熱く話された。

源氏物語の中に出てくる衣服の表現は、紫式部が宮仕えをし十二単を着装していればこその記述が多く見られる。

何度か読み返している源氏物語に思いを馳せる言葉だった。

着装の過程は撮影禁止だったが、一番驚いたのはたった2本の紐を使いながら、六枚の衣を着付て、最後には1本の紐で十二単の着装が完成するその技の、見事さと、それを脱ぐと、まるで蝉の殻のようにそのままの形を保っていることで、この時代の人の暮らしの一部を見た思いがした。

4と5の画像がそれである。
撮影解禁になって、着装体験をしたい人は着付係りの人の手によって、すっぽりとすぐに十二単を着装してもらえるのは、1本の紐のマジックのようなのが理解でき感動した。

甲府~韮崎
コメント (10)
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