カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

藤ノ木古墳特別公開見学の記

2008年05月04日 | ☆ ふるさと・大和


法隆寺の塔法起寺の塔

法輪寺の塔
斑鳩三塔(それぞれにマウスオン 名前)のうちの法輪寺近くの駐車場に着いたのは9時少し過ぎていた。
前日のテレビで1日1000人の見学、8時から整理券を配布するとの事を聞いたのだが、連休後半の初日とあって、当地からの時間を考えると、とても8時までには無理だと心配していた。

駐車場に着くと、ご案内をお願いしていた竜馬16さんがすでに来てくださっていた。
手渡された黄色い整理券は、マラソンランナーの竜馬さんの練習コースの一つの、法隆寺の西 藤ノ木古墳をランして、貰ってきてくださっていた。
感謝、感謝である。




野路を歩いていくと、「ハロー」とおばあさん案山子が挨拶。
法隆寺の長い土塀の端っこに、お地蔵さんが数体赤い涎掛けをしている。
この辺りでは、このような石仏をよく見かける。
どちらも長閑な風景だ。




塀の果ては法隆寺の東院伽藍と西院伽藍の中央に突き当たって、そこから西へと向かう。
途中参道で右のような場所を通った。
何度も来ているのに全く気がつかなった、神域のような場所なのだろうか。




法隆寺の西門を出て路地を過ぎ畑の向こうに見覚えのある風景が現れた。昨年工事進行中で馴染みになった藤ノ木古墳の、丸い頭だ。
大きな重機が入り沢山の人が働いていたのが印象に残り、復元作業が終わったら是非来て見たいと思っていた。
古墳を取り巻くように行列が出来ている。
右の畑では葱坊主の行列。




竜馬さんが貰ってくれた黄色い整理券をもって、プラカードの最後尾に並んだ。
真夏のような炎天下で並ぶ事1時間余り。
日傘はナップサックに入れていたが、さすと他の人に迷惑がかかりそうなので、完全武装のウォーキングスタイルの方が良かった。

時々列を離れてはカメラを持って周辺をウォッチング。


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マウスオン・ワンクリック・3画像

飛鳥の石舞台は別として、古墳の中に入ったのは初めての経験である。
コマササが整然と植栽されたこの円墳の中は、天井も横も大きな岩(石)で出来て驚くばかりだった。
車椅子が通れる間隔の通路に先は、ガラス張り越しであったが、奥の石棺の中に埋葬された6世紀後半の2人の貴人が、長い年月を経た今目前にあることは、不思議な戦慄を伴う感動が私を包んだ。
「静かにおやすみなさい」そんな気持ちを心で呟いた。




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藤ノ木古墳についての説明板から
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古墳の周りは公園として美しく整備されていた。
藤ノ木古墳についてのさまざまな出土品や石棺の様子など、研究された詳しい説明が、いくつにも分けて詳しく説明板に写真と共に掲示してある。
説明は、別として、この2人の貴人と一緒に葬られていたのを、カメラに収めた。




石棺のレプリカが敷地の傍らにあり、ベンチには、見終わったのか憩う人が座っていた。
長閑な斑鳩の里であっる。
特別公開の期間が終われば、この画像のような静かさが戻ってくることだろう。




暑さと疲れを癒してくれたのは、西の里のカフェ「花風林」である。
竜馬さんにご馳走になった、冷たいミルクティーとシフォンケーキの美味しかったこと。

長い記事にお付き合い下さった方に「どうぞ」の気持ちを込めて・・・

関野~上野原



コメント (12)
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