菩提仙川に沿って本堂に向かう途中、右手に白漆喰の美しく続く塀が楓越しに見える。
江戸時代に建立された福寿院客殿で、国の重要文化財に指定されている。
菩提仙川は「やまとの水」として選定されている。清らかな水が紅葉の谷間を流れている。
「日本酒発祥の地」という碑が見られる。上の説明板にあるように、古くから地域の人々の生活と深く関わりあってきた清澄な水の優れた水環境にあったことが「清酒発祥の地」としての由縁なのだろう。
福寿院客殿の石垣の上に築かれた塀の曲線が、何処から見ても美しい。
福寿院客殿の門。
門の手前に、柿本人麻呂の「もみじ」の万葉歌が、木目の美しい板に書かれてあり、その説明の名盤もあったのでカメラに。
温かい陽射しのある縁側に座って、悠久の時の流れの中にあるようなひと時を過ごす。
自然風景四季庭園というのだそうだが、向こうの山の紅葉を借景として、もう少し紅葉が進めば、素晴らしい一幅の絵のような景観を見せてくれる。(昨年はその時期に出会えた)