今年初めて訪れた元薬師寺のホテイアオイは、３分咲きくらいでした。
紫色の花がいっぱい咲いていたよ、友達がメールをくれましたので、いいお天気だった昨日早速行ってきました。
あなたがじっと見つめてくれるから、私は毎年ここに足を運びます。
精いっぱい咲くあなたの美しさはたった１日なのですね。
小高いところは西塔跡で家並みの後ろには、二上山がくっきりと見えます。
青い空のぽっかりと浮かぶのは、貴重な快晴の日の浮雲です。
１日だけ咲いても次々に咲いていくので、紫の絨毯を醸し出しています。そしてお役目の終わったその日の夜には明日の花にバトンタッチをして、そっと華やかな舞台から姿を消していきます。
ホテイアオイは１日花である儚さを感じさせません。次々と命のリレーをするような逞しさが、夏の終わりから秋にかけて、多くの人々を元気づけ和ませてくれるのです。
帰る時、「また来年ね、」と花に声をかけるよりも、その日までまたここに来れる自分を励ましています。
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