桜の季節が終わり、近くの山には若葉が萌え初夏の華やぎを見せてくれるようになりました。
音読ボランティアの仕事が1段楽しましたので、その疲れを取るために近くの栄山寺へ行ってきました。
栄山寺は、ツツジには早く、今は色鮮やかな、ヤマブキの花の季節となっていました。
駐車場のすぐ上に、白ヤマブキの花が咲いていました。
太田道灌の逸話から、ヤマブキは実が成らないものと思っていましたが、それは種類によるらしく
白ヤマブキの花の落ちたあとには、写真にあるような黒い実が沢山ついていました。
境内の椿は花を沢山落として、ヤマブキと世代交代の時のようです。
何気なく境内の木立の中に立っている、七重石塔婆は、奈良時代の建立で、我が国の最も古い
石塔婆の一つだそうです。
そこにひっそりと咲くヤマブキは、お似合いの花です。
この辺りには、八重ヤマブキが咲いています。
あまり丁寧に手入れの入っていない、自然のままのような風情のある情景です。
大日堂の横に咲くのは、一重のヤマブキです。
何種類かのヤマブキが、無造作に植えられているのが、このお寺の特徴です。
本堂・薬師堂
ご本尊の薬師如来座像と共に重要文化財です。
紅葉若葉が綺麗です。
本堂前の石灯籠に咲きかかるヤマブキの枝が、若葉の中に目だって美しく咲いています。
この石灯籠も重要文化財で弘安七年(1284年)の銘があり、各部とも当初の形をよく残しているそうです。
この燈籠の型を栄山寺形と言われています。
国宝八角円堂
藤原南家仲麻呂が父母追善供養のために建立。(天平宝字年間)
日本建築史上重要な位置を占めている建築物です。
4月25日から春の御開帳が始まるとのことで、今日はいずれの建物も開帳されていませんでした。
誰一人訪れる人のいない午後の境内は、静まり返っていて、ウグイスが時々鳴いているのが、
その後さらに鎮まって、いいヤマブキ散歩ができました。
外に出ますと、音無川に架かる赤い橋が、春霞に少し霞んで見えました。