カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

花の寺 金剛寺 牡丹

2019年04月28日 | 我が町

 

関西花の寺二十三番霊場・金剛寺さんへ行って来ました。

花曇りで全くのお花日和の、穏やかな日でした。

牡丹園は色とりどりの華やぎに満ちています。

 

日差しを柔らかく遮る、簾に覆われて、大切に育てられたお嬢様のような美女たちです。

 

 

開園と同時に行って、お昼近くまで、どのお花も見つめ、見つめられながらの散策です。

 

半分開花した淡い色あいが、朝の日差しの中で、匂い立つような乙女の姿を呈しています。

 

 

 

 牡丹は奈良時代に、中国から仏教の伝来とともに、入ってきたと言われています。

けれど万葉集には牡丹の和歌は詠まれていません。

金剛寺の牡丹は、江戸末期、唐招提寺長老の本常大和尚が、薬草として境内に植えられたのが、

今日の牡丹寺の始まりだと栞に記されています。

 

季節の花300には、次の俳句と和歌が掲載されています。

 「牡丹散って   うちかさなりぬ 二三片」    与謝蕪村
  「牡丹花は   咲き定まりて 静かなり   花の占めたる   位置のたしかさ」    木下利玄
  「一輪の   牡丹かがやく 病間かな」    正岡子規

コメント (6)
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