カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

大野寺の枝垂れ桜

2019年04月15日 | ☆ ふるさと・大和

 

宇陀市の大野寺の枝垂れ桜を、たぶんお終い頃だと思いながら

お天気の良いのに誘われて行ってきました。

樹齢300年の小糸しだれ桜の古木2本と紅しだれ桜10本が大野寺周辺で、花盛りのころには見られます。

 

工事中の道路のカーブを曲がったとたん、お寺の生垣から枝を伸ばしている 紅枝垂れが、目に飛び込んできました。

「あっ! まだ咲いてる。」思わず声に出ました。

 

 

小糸枝垂れは、最後の力を絞るように明るい春の日差しの中に、白く色を変えて咲いていました。

今までに何度も出会った小糸枝垂れですが、こんなに白っぽくなっているのを見たのは初めてです。

色あせているというのではなく、この春を精一杯生きた証のように柔らかく、優しい色あいです。

 

 

 

 

紅枝垂れと、小糸枝垂れです。 

根尾の淡墨桜を見た時のことが思い出されます。

あの時も、花の季節の終わり頃だったような気がします。

 

鐘楼と小糸枝垂れです。

 

もう1本の小糸枝垂れです。

そろそろ若葉が枝の間から芽を出しています。 

 

 

境内の裏庭に咲く紅枝垂れの道は、散り敷いた花弁がびっしりです。

踏んで歩くのが、勿体ないような気がします。

 

いろんな花木が植えられていますが、やはり今咲いている紅枝垂れが、名残の花として

際立って美しいです。

 

紅枝垂れはピンクの簾のようで、この視界に向こうに異次元の世界があるように想像が弾みます。

 

 

 

小糸枝垂れにも、紅枝垂れにも、別れを告げてこの先の駐車場に向かいました。

出会いたかった花に、今年も出会うことができました。

 

コメント (6)
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