「雛を公開しています」と玄関に書いてある「ひいなちゃん」の絵に招かれるように、敷居を跨いで玄関先に入れてもらって大抵のお雛さんを見せてもらった。
何処のお家も工夫を凝らして展示されているが、今年の印象的だった3つのお雛様のことを書き残しておくことにした。
和紙の柔らかい灯りが出迎えてくれた。
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この家の奥様が、先に訪れていた何人かの方の話し相手をしている間に、次の土間に入らせてもらって、蛇の目傘の下に佇む可愛いお人形と、そこにある手作りの小物の数々、敷物にしているキルト作品をゆっくり見せてもらった。後で尋ねたら全てこの家の奥さんの作とのことで、雛巡りの人へのいいおもてなしだと感心した。
玄関の段飾り雛のところにいたグループの人が去ったので、見事な雛飾りをゆっくり見せてもらった。ふと気がついて「毛氈が、緋毛氈でなくて、紫毛氈なのですね。」と語りかけた私に、お嬢さんの初節句にお母様の実家からお祝いに贈ってもらった時のことを思い出語りしてくださった。
この子が20歳になるまでは、緋毛氈を敷いて20歳になったら紫の毛氈を敷くようにと2枚の毛氈を持ってきてくれたそうだ。
「今お嬢さんはおいくつですか」の問いかけに、25歳になりましたのでこのように紫の毛氈を敷いているのですが、その子もこの春に嫁ぐことになりましたので、毎年母と私と娘とで飾っていたのですが、来年からは母と私とで飾ることになります。」
「おめでとうございます。お嬢様のお幸せをお祈りしますね。」
外に出て振り返った家の佇まいは、連字格子、むしこまど、煙出しの小屋根が、時代を遡ったようで、城下町としての趣を残している落ち着いた感じに、先ほどまで語ってくれたお母様の娘への幸せを願う気持ちが、またその子へと繋がっていくことを思う。
コメンとありがとうございました。
こむぎさんのお雛様が、御殿雛でとっても豪華だったのだなぁと思われます。
いなかの蔵の中でネズミになんて、かわいそう。
「おんもへでたいと まっている」かもしれませんね。
過ぎましたね
よそ様のお雛様を見る度に
田舎に残して来た私のお雛様を思い浮かべます
内裏様と三人官女は
金屏風ではなく御殿に入っていて
毎年
おもちゃ屋さんが組み立てに来ていました
お道具も揃えてもらって豪華絢爛でしたが・・・
おっとの言うことには
「田舎の蔵の中で
ネズミにかじられてるわ!」
だそうです
この年齢になっても
春になるとお雛様って
欲し~~いんですがね~~
コメンとありがとうございます。
お雛様のまつわる家族ストーリーは、それぞれの家の温かい思い出と名って伝わってきます。
毎年行くのですが、自分の中にテーマーを持って見させていただく楽しみも覚えました。