凍てつくような朝が、快晴の空になり曇るのは夕方からだと、テレビが伝えていました。
その画面が変わると、自然の紅葉に包まれた、河内観心寺の境内が写りました。
観心寺は、飛鳥時代後期、役行者によって開創。平安時代、弘法大師空海により、如意輪観音像を彫刻されて本尊とする。
本尊は国宝で秘仏。本尊御開帳は、毎年4月17,18日のみ。
受付で頂いた境内案内図の表紙の部分に、この日1番感動した釈尊の言葉が記されていました。
釈尊の言葉
過去を追うな 未来を願うな
過去は すでに捨てられた
そして未来は まだやってこない
ただ 今日なすべきことを熱心になせ
釈尊の言葉を上の4枚の写真に載せて、今も、これからも、毎日を大切に精一杯、なすべきことをなしてその「今」の積み重ねとして、これからの人生を歩んで行きたいと思いました。
山門から見上げる本堂は、遥かに高い位置にあって、まっすぐな石段が本堂へと続いています。
受付の方が、ストックを持っている私に、境内の山を回るように、スロープの坂道があるので、そこを登ると
本堂に辿り着くことを教えてくれました。
今まで3度この観心寺にお詣りしていますが、健脚だったころのことで、スロープの道があるとは気が付かなかったので、
とんとんと石段を登ってお詣りしていました。
ところがそのスロープを登って行くと、足元は、モミジの絨毯を敷き詰めたような、優しい足への感触があるし、行く手には
色さまざまな紅葉が、ゆっくりとした歩みに合わせるように、朝日に輝いています。
「そうだ、私の今日なすことは、この自然の紅葉に心をゆだねることなんだ。」
ひたすら境内までの坂道を、導かれるままに今歩ける自分のスペースで、感動をカメラに納め乍ら、立ち止っては撮り、
撮っては登り、境内に続く坂道の優しさに感謝しながら、「今日なすべきことを、熱心に」している私でした。
素晴らしい赤い色です
いつも紹介してもらって撮影に行きたいと思いながら念願がかないません
機会を作って出かけたいと思います