梅雨入りの後雨の降らない紫陽花園の花たちは、「雨が欲しい♪雨が欲しい♪」と声をからしているように見えました。
飛鳥歴史公園の記事がしばらく続きましたが、今日で最後とします。
最初に出会ったヤマユリの咲く丘の斜面では、紫陽花の花が少し雨が欲しいというかのように、
空を仰いでいるようです。
丈の高い草の下に、白いホタルブクロが、寄り添うように咲いていました。
なぜしこを見つけて撮ったつもりだったのですが、ピントが外れてしまっていて花が可哀想です。
これしかなかったので、載せておきます。
ササユリの咲くあたりでは、ナルコユリがかたまって咲いていました。
斜面の上の方だったので、足元が不安定で、これも手元がぶれてしまいました。
ガクアジサイの連なって咲く山道を見ながら下の広場へ向かいました。
アザミの花も今が盛りでした。
1本のアザミの花の旅立ちの時です。
どこかに居場所を見つけて、次の季節に美しい野アザミを咲かせてくれることでしょう。
じゃぁさようなら・いってらっしゃ~い・いい旅を。
平成ひょうたんと命名されているひょうたんが、公園館前のスペースで栽培されていました。
沢山のひょうたんがブラリブラブラ、栽培されていました。
役目を果たしたように、花は色変わりしているのもあります。
一番大きかったのはこのひょうたんです。
里山クラブの人たちは、このひょうたんを使って、何か作品作りをするのでしょうかしら・・・。
ひょうたんの花は、こんなに真っ白です。
カボチャや、キュウリの花は、裏の野道を通っていますと見ることがありますが、ひょうたんの花は初めて見ました。
綺麗な花です。
これからまだまだひょうたんが、育ってくることでしょう。
可愛くて面白いです。
飛鳥歴史公園館では、国蝶 ・オオムラサキの飼育をして、訪れる人に見せてくれています。
お世話は 「飛鳥里山クラブ」の方がしてくれているようです。
先年来た時には、飼育室の中を長い間見ていたのですが、飛び交う蝶を見ることができないで、残念な思いをしながら
帰ったことがありました。
今年はネットを張った飼育小屋の中を、沢山の蝶が飛んでいるので、その場に足が釘付けになったように、
長い間みつめていました。
中にいた飼育員の方が、蛹になった青虫を掌に載せて、見せてくれました。
その動きの速いこと、すぐに木の枝のある所に移動します。
金網が張ってありますので、外からの撮影はなかなか色が綺麗には撮れませんが、とにかく我慢強く眺めていました。
羽を広げているのを撮ることだできました。
上品な黒い羽根に白い斑点が綺麗に並んでいます。
赤い斑点が、両方の羽の根元に見えます。
ひらひらと飛ぶのでなく、成蝶になると、悠々と威厳のある飛び方をするのは、私の贔屓目なのでしょうかしら。
網の下の方にぶら下がっている、白い袋は、蛹が出た後のからの袋です。
そんな袋が網の中にいくつもぶら下がっていますので、今年はもう随分育ったのだと思います。
金網にひと休みしたオオムラサキのお腹の方の部分を撮ることができました。
これは、羽を閉じて休んでいる、横姿です。
今 丁度オオムラサキの育ちの最盛期なのでしょう。
いい時に出会えました。
飼育小屋の中は、賑やかに蝶が飛び交っています。
飼育員さんが、バナナを上から吊るしている、エサ入れの皿に半分ばかり入れました。
「この子たちのご飯は、バナナなのですね。」そう呟いている私でした。
梅雨の中休みの今日もお出かけ日和です。
季節が進み過ぎない間にここ、高松塚古墳の場所である飛鳥歴史公園へ、行きました。
楚々としたササユリに会うために 、今年もやはり嬉しい出会いでした。
芝生広場を囲む斜面の右側が「歩く姿はユリの花」の彼女の居場所は、すっかり頭の中です。
辿り着くまでには、膝の悪い私にとっては苦難の階段があります。
手すりはなくて鉄のロープだけが頼りです。
それを持つとぐらりと倒れそうになりますが、斜面の上で待つ彼女のことを思うと、へたり込んではいられません。
階段を上がる途中から、淡いピンクの花が見えてきました。
蕾あり、花の終わりあり、今を盛りの花時ありで、昨年より沢山見られたように思いました。
後ろから見ても、花弁のヘリ返しの線がとても美しいと思います。
ユリの花は万葉集では11首詠まれていると、上の説明板にありましたので、どのような詠なのかと
調べてみましたが、いつものようになかなか見つけることができません。
上の説明と重なるのもありますが、今回は和歌集めができませんでした。
歌は十一首、該当する植物はゆり科のヤマユリ、ササユリ、ヒメユリ、オニユリの四種です。
姫百合と植物名をそのまま詠んだ歌は一首で、さ百合と詠んだのが八首、深草百合が二首あります。
万葉に関する植物辞典には『万葉集にさ百合と詠まれているのはヤマユリかササユリである。
一般に山野に自生するのは関東ではヤマユリ、関西ではササユリ…』とあり、万葉歌にふさわしいユリはこの二種になりそうです。
姫百合が詠まれた歌は一首あるので、この歌を取り上げるとすれば当然ヒメユリを植え付けなければなりません。
ヤマユリは県内に自生はなく、ササユリ、ヒメユリは標高千メートルから千五百メートルの高地に自生しています。
これらの百合とは筆者も十数年付き合っていますが、平地ではなかなか付き合いにくい植物です。町内に自生しているオニユリやコオニユリを植え付けるわけにもいかないので、難題の一つになりそうです。
玉川ねっと 万葉の森より