今から15年以上も前のことになるだろうか、息子は、短い竹に5匹の折り紙の鯉が泳いでいるものを持って帰ってきた。
「かわいい鯉のぼりだね。どうしたの?」と聞くと、図書館のカウンターのお姉さんにお願いして、もらったと言う。私はちょっと驚き、「へぇ~。」と内心でつぶやいていた。
それ以来我が家の本棚で年中泳いでいた。
息子が大学に進学して家を出て丸二年。
鯉がかなり傷んできている。
私は、折り紙を押し入れから取り出し、新しい鯉のぼりを作ることにした。
今度は7匹家族。
玄関ドアに飾ってみたところ、「あ、鯉のぼり!」という、階段を通る子どもの声が聞こえてきた。
本棚にある鯉のぼりも、やはり捨てることができないでいる。
こうして、我が家は物であふれていく…。
「かわいい鯉のぼりだね。どうしたの?」と聞くと、図書館のカウンターのお姉さんにお願いして、もらったと言う。私はちょっと驚き、「へぇ~。」と内心でつぶやいていた。
それ以来我が家の本棚で年中泳いでいた。
息子が大学に進学して家を出て丸二年。
鯉がかなり傷んできている。
私は、折り紙を押し入れから取り出し、新しい鯉のぼりを作ることにした。
今度は7匹家族。
玄関ドアに飾ってみたところ、「あ、鯉のぼり!」という、階段を通る子どもの声が聞こえてきた。
本棚にある鯉のぼりも、やはり捨てることができないでいる。
こうして、我が家は物であふれていく…。