11月3日付けの朝日新聞朝刊の別刷り「be」で、「旅の終り」が取り上げられていました。
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時を超え響く歌声の奇跡 舟橋俊久「旅の終(おわ)り」
フェリーが港に着き、旗を振る宿のスタッフの盛大な出迎えを受けた時から、非日常の体験が始まります。「知性と教養と羞恥心は、ここに置いてきて下さいね」。宿へ向かうトンネルを抜けると、タイムスリップしたような世界が待っていました。
北海道最北の島、礼文島。南西側の海岸の断崖に、へばりつくように建つ「桃岩荘ユースホステル(YH)」は、開館45年を迎えた今も、ある種の「旅人」たちを引きつけてやみません。
かつてニシン漁が盛んだった時代に、やん衆(漁師)が寝泊まりした築100年を越えるニシン番屋の建物が、そのまま宿泊施設になっています。
今どき、全室相部屋(男女別室)。消灯・起床時間厳守。トイレはくみ取り。禁酒・禁煙。食事後の食器洗いや布団の上げ下げはセルフサービス。住み込みスタッフ(ヘルパー)と宿泊者(ホステラー)はニックネームで呼び合い、初めて訪れても「お帰りなさい!」と鐘や太鼓を打ち鳴らし熱狂的に迎えられます。1970年代、若者たちの貧乏旅行に支持されていたYHを知る人には懐かしいスタイルが、今なお色濃く残っています。
(続きは11月3日付け朝刊の別刷り「be」をお読みください。)
http://www.asahi.com/shopping/tabibito/TKY201211010388.htmlより引用
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「こんなつらい旅なんか もういやだ 旅を終わろう 汽車に乗ろう」のフレーズを見た瞬間、私はこの部分を歌うことができました。
YouTubeで芹洋子さんの歌声を一度聞いただけで、はっきりとこの歌を思い出しました。
大学生の時、ユースに何泊もして、北海道を一人旅したのですが、その時にこの歌を覚えたのでしょうか。
私にとってはかなり懐かしく思える曲です。
あの旅で一番の思い出は、地元の人に案内してもらって、同じユースに泊まった人たちと雪の摩周湖を湖面まで下りて、湖の氷に穴を開けて湖水の水を飲んだというものなのですが、その後この思い出を共有する人とはまだ巡り会えていません。
函館の夜景、網走の流氷、トドワラの景色、雪の畑、「船長の家」、スキー、スカイメイト…あれからもう三十余年が経ちます。
私は、数年前に礼文島に初めて行き、民宿で2泊して、お花を見て回りました。
礼文島の「桃岩荘ユースホステル」といって思い出すのは、その時バス停で「ぎんぎんぎらぎら」を歌いながら踊っていたユースの人たちの声と姿。
「ああ、この人たちは今まさに青春まっただ中なんだなぁ…」と思って、じっと見つめている自分がいました。
『夕日 ゆうひ』作詞:葛原しげる、作曲:室崎琴月
ぎんぎんぎらぎら 夕日が沈む
ぎんぎんぎらぎら 日が沈む
まっかっかっか 空の雲
みんなのお顔も まっかっか
ぎんぎんぎらぎら 日が沈む
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時を超え響く歌声の奇跡 舟橋俊久「旅の終(おわ)り」
フェリーが港に着き、旗を振る宿のスタッフの盛大な出迎えを受けた時から、非日常の体験が始まります。「知性と教養と羞恥心は、ここに置いてきて下さいね」。宿へ向かうトンネルを抜けると、タイムスリップしたような世界が待っていました。
北海道最北の島、礼文島。南西側の海岸の断崖に、へばりつくように建つ「桃岩荘ユースホステル(YH)」は、開館45年を迎えた今も、ある種の「旅人」たちを引きつけてやみません。
かつてニシン漁が盛んだった時代に、やん衆(漁師)が寝泊まりした築100年を越えるニシン番屋の建物が、そのまま宿泊施設になっています。
今どき、全室相部屋(男女別室)。消灯・起床時間厳守。トイレはくみ取り。禁酒・禁煙。食事後の食器洗いや布団の上げ下げはセルフサービス。住み込みスタッフ(ヘルパー)と宿泊者(ホステラー)はニックネームで呼び合い、初めて訪れても「お帰りなさい!」と鐘や太鼓を打ち鳴らし熱狂的に迎えられます。1970年代、若者たちの貧乏旅行に支持されていたYHを知る人には懐かしいスタイルが、今なお色濃く残っています。
(続きは11月3日付け朝刊の別刷り「be」をお読みください。)
http://www.asahi.com/shopping/tabibito/TKY201211010388.htmlより引用
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「こんなつらい旅なんか もういやだ 旅を終わろう 汽車に乗ろう」のフレーズを見た瞬間、私はこの部分を歌うことができました。
YouTubeで芹洋子さんの歌声を一度聞いただけで、はっきりとこの歌を思い出しました。
大学生の時、ユースに何泊もして、北海道を一人旅したのですが、その時にこの歌を覚えたのでしょうか。
私にとってはかなり懐かしく思える曲です。
あの旅で一番の思い出は、地元の人に案内してもらって、同じユースに泊まった人たちと雪の摩周湖を湖面まで下りて、湖の氷に穴を開けて湖水の水を飲んだというものなのですが、その後この思い出を共有する人とはまだ巡り会えていません。
函館の夜景、網走の流氷、トドワラの景色、雪の畑、「船長の家」、スキー、スカイメイト…あれからもう三十余年が経ちます。
私は、数年前に礼文島に初めて行き、民宿で2泊して、お花を見て回りました。
礼文島の「桃岩荘ユースホステル」といって思い出すのは、その時バス停で「ぎんぎんぎらぎら」を歌いながら踊っていたユースの人たちの声と姿。
「ああ、この人たちは今まさに青春まっただ中なんだなぁ…」と思って、じっと見つめている自分がいました。
『夕日 ゆうひ』作詞:葛原しげる、作曲:室崎琴月
ぎんぎんぎらぎら 夕日が沈む
ぎんぎんぎらぎら 日が沈む
まっかっかっか 空の雲
みんなのお顔も まっかっか
ぎんぎんぎらぎら 日が沈む