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春日若宮正遷宮奉祝 春日古楽保存会創立九十周年記念奉納演奏会

2022年11月06日 | 旅(奈良)

2022年11月3日13時から、春日大社萬葉植物園浮舞台において、「春日若宮正遷宮奉祝 春日古楽保存会創立九十周年記念奉納演奏会」が行われました。

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 ※春日古楽保存会

春日古楽保存会は昭和7年6月旧南都楽所の舞楽の伝統を継承保存していた奈良雅楽会のあとを受け、舞楽のみならず春日若宮おん祭に奉納される田楽・細男をも併せて研究・保存するとともに、後継者の養成も行って広く普及させることを目的として設立されました。

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園内の池の中ノ島に張り出した浮舞台で、田楽座、細男座、南都楽所により奉納されました。

入園者は池の岸辺から拝観できました。

  

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https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/01jinja/01north_area/kasuga-manyoshokubutsuen/より引用

昭和7年、萬葉集にゆかりの深い春日野の地に我国で最も古い約300種の萬葉集に詠まれた植物を植栽する萬葉植物園として開園され、現在では約3ヘクタール(9,000坪)もの広さまで拡張されています。園内の【萬葉園】では、萬葉歌及び萬葉植物の解説と共にその植物の標本が植栽されており、貴重な萬葉植物と出会って学んで頂けます。又、萬葉園には20アール(600坪)の池があり、その中央の中ノ島には趣を醸し出す奈良市指定文化財のイチイガシの老巨樹がその幹を地に長く臥せて繁ります。更に島の正面には絢爛豪華な王朝の風情を再現する浮舞台が設置されており、春秋の祝日【5月5日・11月3日】には奈良時代より絶えることなく春日大社に伝承されてきた雅楽【管絃及び舞楽】の数々が奉納されます。又、園内南端にはご本社の銘木【砂ずりの藤】の株分けをはじめ、春日大社の社紋・シンボルでもある日本古来の花、【藤】を植栽する【藤の園】があります。20品種・約200本もの藤の花(4月中旬~5月上旬)が、目の高さで日を浴びて咲き誇る立ち木造りと、棚造りにて公開されています。又【椿園】・【花菖蒲園】もあり、四季折々の萬葉植物を学んで頂けます。

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入園するときにいただいた「曲目解説」を読んで、

・「細男」の読みが「せいのお」であること、

・舞楽には「左舞さまい」と「右舞うまい」があり、「左舞」はインド・中国・インドシナ方面から伝来し、「唐楽」とも呼ばれ、主として赤色系の装束を用い、豪壮な舞い振りで、「右舞」は朝鮮半島・渤海国から伝来し、「高麗こま楽」とも呼ばれ、主として緑屋青色系を基調とした装束を着用し、優雅な舞い振りであること

を知りました。

「奉納演奏会演奏目録」も書いてあり、とてもよくわかるようになっています。

古典芸能のことを全く知らない私にとってはよい資料でした。

椅子があったのもありがたいことで、ゆっくり落ち着いて見せていただけました。

 

田楽  

         

 

細男  

         

   

 

舞楽  

  萬歳楽まんざいらく  左舞

      

       

水面に映った姿もきれいです。

        

 

延喜楽えんぎらく  右舞   

        

            

後半は前に人が来て、残念ながら写真はうまく撮れず…

       

 

14時半ごろ、田楽、細男、舞楽のすべてが終了しました。

   

その後、園内を散策。

   

この季節花は少ないのですが、のんびりとしたよい園です。

 

 

リンドウ  

ホトトギス  

ツワブキ 

サネカヅラ  

干してある稲穂 

          

            

綿  


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