私を泣かせるには暴力は要りません。
痛みに一滴の涙が出るとしても、それだけのことです。
私を泣かせるのは優しい言葉です。
施設に入所している母のところへ、私は月2回ペースで面会に行っています。
もっと行けばよいのですが、あっというまに2週間が経ってしまうのです。
従姉はずっと週一回ペースで実母の面会に行っていました。
今更ながらですが、「週一で通っていたというのは本当にえらいなぁ。」と、従姉の情の深さをしみじみ思います。
この年末年始には私自身が風邪をひいてしまい、年の節目の面会にも行けずにおりました。
施設に菌を持ち込まないためには私が健康でいなければ面会にも行けません。
遠くに住む従弟に、新年の挨拶mailにそんなこともついでに書いて、送りました。
従弟から届いた返信には、母の面倒をみてくれた姉(前述の私の従姉)に対する感謝の言葉と、私の母への思いが綴られていました。
「〇〇さん(私のこと)もきっと大変だとは思いますが、私の大好きな叔母さんですので、私からもよろしくお願いします」とありました。
「大」が付いている!!
母は甥からも本当に愛されているんだと改めて思いました。
私のことを労ってくれてもいる。
そしてその後に、「でもその前にご自身の体調も大事です。どうかご自愛ください」と、私の体調のことも気に掛けてくれている。
従弟の優しい文章を何度も反芻していると、つい涙が…。
その夜お風呂に入りながら、もしあの世からmailが届くとしたら、亡き姉も亡き従兄も、「(今は自分は何もできない分、母のことを)私からもよろしくお願いします」と書いてあるだろうと考えました。
私はひとりぼっちではないんだ!と強く感じた夜でした。