猿沢池の周囲で、外灯の整備をしている人たちがいました。
外灯はずっとこんなんだったかしら。
外灯の形状をほとんど意識したことがなかったことに気が付きました。
まんまるタイプもありました。
形状が統一されていないのことにちょっと驚きました。
スマホで写真を撮っている高齢者のご夫婦がいました。
「奥さんと五重塔」の写真をご主人がカシャ。
次は「自分と五重塔」の写真を撮ってもらおうとポーズをとるご主人。
残念ながら、奥さんはスマホ撮影に馴れていないらしく、画面の違うところを触ってしまうようです。
「どこを触っとるんや」
何回もご主人がスマホを手に持ち、カメラの撮影画面に戻していました。
「ここを押すだけや。なんでそれができへんねん」
「そんな向きでわしは入ってるか?」
「もっと後ろに下がらないと五重塔が入らないやろ」
ご主人の声ばかりが聞こえてきます。
お手伝いを申し出ようかしらとも思いましたが、余計なお世話かもと思って、私は食事を続けました。
やっとカシャという音。
その後、お二人は向こうの方のベンチへ。
遠目には仲の良さそうなご夫婦に見えます。
しばらくしてお二人は私の前を通って行かれました。
このご夫婦は毎日こんな関係(なにがあっても、結局ご主人の後ろを静かに歩いて行く奥さん)で暮らしておられるのだろうなぁと思いながら見送りました。
定点チェックをしていると、いろんなご夫婦や恋人を目にします。
でも一緒に奈良観光をするぐらいですから、どのペアも仲の良い(と思われる)二人で、救われます。