
まずまずカワユイ前顔 円らな瞳(ヘッドライト)はチャーミングです!
今回はかなりレアーな一品のFIAT600(セイチェント)をご紹介します。
600と言っても600ccではありません!
実はパンダと同じ1,108ccエンジンでスペックも全く同じであります。

1,108cc 54PS/5,000rpm 9.0kgm/2,750rpmはパンダと同じEURO3スペック
このモデルはFIATの本国カタログの最下位モデルでつまりパンダの下位に位置します。
サイズを検証してみましょう。
3,337X1,508X1,420
旧パンダは
3,408X1,500X1,435
新パンダは
3,535X1,590X1,535
となりほぼ旧パンダに近いサイズで全長がやや短いことになります。
重量は
735kg(600)
715kg(旧パンダ2WD)
940kg(新パンダ2WD)
やはり設計の非常に古い旧パンダは軽く衝突基準をクリアーしている分600は
重くなっているのでしょう。
新パンダはなんと940kg!と肥満化しています。
(E/gは1,240cc 60PSのプントと同じ)
この三車を較べると600と旧パンダは似たようなコンセプトです。
新パンダは明らかにハイグレードになっておりワンランク上級です。
正直なところ600のインテリアはチープです(泣)。

スズキアルトか? やはり安っぽさは隠せない(^^;
内装のトリムも鉄板むき出しスタイルでやや寂しいと見るかシンプルとみるか
は難しいところですね。

チープかシンプルか? 軽量化にはGOOD!(笑)
あえて売り主として弁護させて貰えるならこの600はあくまでもFIATの下駄という
か昔の500の後継として見て貰うのが良いのですね(苦笑)。

旧パンダとは180度異なるデザイン (直線 VS 曲線?)
乗り味を較べてみましょう。
旧パンダはソリッドで600は全体にマイルド志向です。
つまり旧パンダはよく言えば軽快で悪く言えば安っぽいと言えます。
600は全体の剛性感と遮音性が向上していますので最近の良く出来た国産車
に近いものがあります。
ちょうどVWゴルフⅡ(ソリッド!)が旧パンダで600はVWゴルフⅢと言いたい
ところですがむしろVWゴルフⅣに近さを感じます。
エンジン音一つとっても同じE/gとは思えないところもあり旧パンダの
若干ノイジーさ(クルマらしくて不快ではないが)はなく結構静粛です。

大きなガラスエリアはちょっとホンダZを彷彿させる?
一番大きな相違はサスペンションです。
旧パンダの硬めかつソリッドなサスに較べるとソフトで高めの着座位置と相まって
かなりコーナーではグラッと来ます。
しかし思うほどの破綻は皆無でロードホールディン自体は卓越していて不安は
ありません。
いわばフランス車の味付けですね!
ハーシュネスは本当に少なくこれはもう立派にしなやかと言って良いでしょう!
結論としてはどうでしょうか?
どこか国産車っぽいのはマイナスポイントは否めませんがそれを超越して
これが「イタリアンベーシックなんだよ!」とプライドを持って乗れる心意気
があればノープロブレムだと思います。
よく見ると目玉(ヘッドライト)は円(つぶ)らでカワユイですよ!
あなたも少し洗脳されてきたでしょう?!(笑)