孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

インドネシア・バリ島 「神々の島」で出会う祭礼

2018-11-10 22:17:29 | 東南アジア
現在、インドネシア・バリ島を旅行中です。

「神々の島」バリ島ではバリ・ヒンズー教への信仰が人々の生活の中心に位置にしており、各家庭の敷地内には家寺があり、各集落にはお寺があり、神々への儀礼を軸に、毎日、毎年の時間が経過しているように見えます。

そうした篤い信仰・・・と言うより、宗教的儀礼が生活そのものになっているバリにあっては、各お寺の祭礼(オダラン)は集落住民総出で盛大に行われます。

観光のために車で走りまわっていると、よくお寺に住民が集まってオダランを行っている光景に出くわします。

キンタマーニ観光からの帰路に見た、田舎のお寺のオダランについては、11月6日ブログ「インドネシア・バリ島 聖と俗 オダランと闘鶏」でも取り上げました。

今日(10日)も、バンリ方面に向かっている途中、Bakas村の小さなお寺のオダランに出会いました。


車を止めて、少し様子を覗いてみることに。
もちろん、失礼のないように、ガイド氏持参の正式なサロン(ロングスカート状の腰布)をきちんと二重に巻いて、頭にはウドゥンというのでしょうか、キャップを乗せて、俄か正装です。(上はTシャツですが)

(観光のために半ズボンでお寺に入る際には、ペラペラの簡単なサロンを1枚巻いて結べばOKで、多くのお寺では入り口で貸してくれます)

そうは言っても、門の外から写真を撮るだけのつもりでしたが、寺の階段を上がっていると、日本語で話しかけてくる男性が。

十数年、日本の高槻市のバリ・タイ料理の店で働いているという方で、このオダランのために2週間ほど帰国したとか。

その方を通して許可をもらって、境内に入ってもいいことに。(祭礼の行われている最奥には入りませんが)


今日の観光目的地のひとつ「クヘン寺院」ではオダランが終わったばかりということで、まだ祭りの華やかさがそのまま残っていました。

一方で、境内にはひとけが全くなく、華やかな祭りの残り香と無人の静寂さが、不思議なコラボを見せていました。

お寺の宗教的祭礼以外でも、基本的に「お祭り好き」の気質なのか、結婚式や葬式もお祭りのように賑やかに行われます。

バリの葬式「ガベン」は、日本のような悲しみや厳粛さを重視した儀式ではなく、神輿がくりだすお祭りのように行われ、観光客の見学もOKです。(そのあたりのことは多くの説明がありますが、基本的には“バリ・ヒンドゥー教には、「輪廻転生」の教えがあり人の魂は肉体が朽ちても永遠に不滅であり、また別の人となって復活すると信じられています。そのため、お葬式は故人とのお別れという悲しむべきものではなく、新たな人生の門出として祝いものだと言われています。”【「バリ島ウブド便り」】という発想なのでしょう。

下記は1997年に初めてバリ島を訪れた際に見学した「ガベン」の様子です。
「バリ島・・・公開火葬“ガベン”(ウブド)」

そうした葬式の「お祭り」は、ふさわしい時期に集中して行われますので、いつでも見られるわけではありませんが、結婚式の方は年中行われており、盛大に飾り付けがされた家は、たいてい結婚式です。

昨日は、狭い道で、花嫁を迎えに行く花婿側の十数台の車列に遭遇して、一時退避してやり過ごす場面も。

一昨日のウブド中心部の王宮付近で見かけたパレードも、結婚式だったのかも。

何のパレードかわかりませんが、お供え物はないのでオダランではないようにも。
最前列の男女の雰囲気から、結婚式のようにも見えるのですが・・・・わかりません。

とにかく、バリは出歩いていると、あそこそこでパレードやお祭りに遭遇する島です。

コメント
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