孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

インドネシア・バリ島 「聖なる場所」、あるいはパワースポット

2018-11-12 23:17:19 | 東南アジア
1週間ほどインドネシア・バリ島を観光して、今日帰国しました。(今夜は東京泊りで、鹿児島に帰るのは明日ですが)

当初の予定では、今回は3回目のバリということもあって、あまりあちこち観光で動き回らず、のんびりとウブドで過ごすつもりでしたが、貧乏性のため“のんびり”というのは難しく、日本での普段の生活以上に過密なスケジュールで目いっぱい観光に走り回ることになりました。

そうした慌ただしい観光で訪れた場所の中から、スピリチュアルな「聖なる場所」「パワースポット」をいくつか。

スピリチュアルなスポットということになると、宗教的な場所が多くなります。
バリには沐浴(ムルカッ)することで穢れを洗い流す場所が、いくつかありますが、その中でも一番有名なところは、「聖なる泉」の水で沐浴する世界遺産「ティルタ・ウンプル」でしょう。


現地の方に混じって、外国人観光客も大勢参加しています。

日本語ガイドのカデさんの話では、日本からやってくる女性にも、そうした沐浴を希望する人が多いようです。
スピリチュアルなものを求めるのが流行りなのでしょう。沐浴すると、心のもやもやも消えて、不思議なほどスッキリするそうです。

スパでリフレッシュして、ムルカッで心も清めれば、帰国する時には別人のように・・・・なれるでしょうか?

「聖なる場所」と言えば、当然寺院はどこもそういう場所になりますが、なかでも有名どころのひとつは、世界遺産「タマン・アユン寺院」


大切な人との絆を強める力がある、バリ有数のパワースポットとか。
旅行者は境内にははいれませんので、水路に囲まれた境内の周囲を歩いて回る形になりますが、それでも霊験あらたかとか。

私が行ったときは、地元政府主催の文化フェスティバルの開幕セレモニーが広い敷地内(参道スペース?)で行われており、中学生のバリ語コンテストにバリダンス、さらには神輿パレードと人が溢れていましたが、肝心の10基の塔(メル)が建ち並ぶ、寺院中心部はひっそりとしており、私もパワーのかけらを・・・・もらえたでしょうか?

山懐に深く抱かれた「バトゥカル寺院」 降り出した雨の中で続けられる祈りは、張り詰めたような空気も感じます。


自然の景観で、スピリチュアルな雰囲気を感じられるのは滝でしょう。
水と光の織りなす現像的な光景で最近人気があるのが「トゥカッ・チュプンの滝」


浅い川の流れのなかをバシャバシャ歩き、ほの暗い洞窟のような岩の間を抜けると、その奥に水のカーテンのように滝が流れ落ち、差し込む光と交差して・・・・・と、スピリチュアルな雰囲気を高めてくれるロケーションです。

ここでのお決まりポーズは、両手を高く広げ、頭を天を仰ぐように上向きに・・・・。
自分でやらなくても、誰かがやってくれます。

もちろん、自分でやればパワーが全身にみなぎる・・・・と思います。

そのためにも、濡れてもかまわない水着でやってくる観光客も多くいます。(駐車場からは、川底に降りる長い階段を含めて、かなり歩きますが)

何百年もの時を経た巨木もスピリチュアルなパワーを感じさせてくれます。
下の画像は、北部ポーヘン山中腹のバリ植物園にあって、ひときわ巨大な木です。


高地にあるため気温もやや低く、怜悧な空気が一段とパワーを高めてくれます。

場所ではありませんが、周囲の空気を震わせるようなジェゴグの響き、舞い踊るように激しく打ち鳴らされるガムラン、リズミカルなケチャなどのバリ特有の音楽も、内なるパワーを高めてくれるようにも思われます。


(竹楽器ジェゴクでは、大きなものは演奏者は楽器のうえに乗っかて叩きますが、その低い響きは振動となって伝わります。11月7日「ウブド・ダラム寺院」)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする