家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

息子の背中

2006-10-08 09:08:45 | Weblog
長男が帰省した。
就職して初めての長い休暇だ。いや高校を卒業して上京してから最も長い帰省になる。心身ともに疲れている様子。
寝て寝て寝て寝ていた。

温泉に連れて行った。
幸い客は我々のみ。親子二人だけで広い湯船を二人占めした。
息子に背中を流してもらった。
私も息子の背中を流した。小学生のときに一緒に入った風呂以来だ。
息子の背中は広くて豊満だった。
格闘技で鍛えた息子の身体は相撲取り「栃東」のように脂肪の下に隆々とした筋肉が見えた。
私はついぞ父の背中を流せなかったことを考えた。
父とは何度か旅行をしたが、お互いに背中を流すことは望まなかった。
少し後悔している。

背中を流してもらっているときより流しているときの方が幸せを感じた。