家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

雨が顔に突き刺さる

2017-04-11 16:43:32 | Weblog
「雨粒が顔に突き刺さるー」車で走っているのに。

ほとんどのモーガンは屋根を着けても、その隙間から雨漏りする。

私の場合、純正の屋根ではなく自作の布を張っているだけなのだ。

布といっても3層になっていて真ん中にビニールをはさんでいるから防水は出来ている。

普通はフロントガラスと屋根の隙間から入り込んだ雨はポタポタと滴り落ちるかフロントガラスの内側をツツーと筋を引いて落ちる。

だが顔は外に出ているし回り込む風にも晒されている。

だから顔面に雨つぶが勢いよく当たるのだ。

時速80キロではもう目を普通に開けていられない。

どうして純正屋根を着けないかというとバックするときに見にくいことと、ドアに取り付ける窓が閉塞感を、もろに感じさせるからだ。

おまけに車内の音、とりわけ聞きたくない音を聴かなくてはいけない。

「どこかが外れるのだろうか」「どこかが擦れているな」

不安は動いている間中ずーっと続いてしまう。

目的地を登録してあるカーナビはトノカバーの下に位置しているので雨が当たるということはない。

トノカバーの少し下を見れば、はっきり見える。

だが車の振動でナビの画面は揺れるし音声は、ほとんど聞き取れない。

走っている時には意味ないのだが、迷った時に車を止めて見れば位置が分かるから着けては行きたい。

雨降りの山道はパワーのかけ方が難しい。

いつもは国産の前輪駆動に乗っているので、たまに乗る後輪駆動車は怖い。

今回のツーリング用にジャケットを2着用意した。

革とデニムだが、その両方着れなかった。

やはりいつもの雨具。

気に入った帽子もかぶれない。

靴は濡れても構わない物。

快適ではない走行だが不快でもない。

心も装備も、それなりに準備しているからかな。

イスラエルの死海と同じ程の塩分の温泉に入った。

顔がピリピリっとした。

小さな傷があることを知った。

最後まで低速で走りきったけど、なぜか満足感はあった。

「雨ニモマケズ風ニモマケズ」

と言って風呂上がりのビールを楽しんだ。