家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

シジュウカラの入居

2019-05-08 08:45:48 | Weblog
今年2月に廃スピーカーを利用して小鳥の巣を掛けた。

ブナの木とモミジの2箇所に設置しておいた。

先日妻がブナ側のスピーカー巣にシジュウカラが入居したことに気がついた。

今日の仕事が一段落したので、親シジュウカラがエサを与えているところを撮影しようと考えた。

私が近くにいると警戒音を出すので家の角から少しだけ顔を出して写すことにした。

カメラを用意し巣の大きさに合わせてズームアップして待機した。

なかなか親は来ない。

その時とんでもないものが目に入った。

アオダイショウというヘビが巣にいるヒナを食べようとしてブナの木に這っているのだ。

写真どころではない。

1枚だけ写してカメラをしまい、ヘビを追い払うことにした。

少し離れたところから板切れを投げた。

当たった。

だがヘビは、かまわず進む。

もう一つ投げたが外れた。

3メーターの高枝切りハサミで叩いた。

当たった。

自分の真上に落ちてこないか心配だったが、やるしかない。

もう一度叩くと今度はシッポに当たった。

ヘビは巣をのぞくこともなく逃げ始めた。

下に下りてくると思いきや木の上方向に行く。

巣の設置してあるブナは3本のモミジと枝の先端が交錯している。

まるで自分が重さがないみたいに身軽に細い枝を渡っていく。

ただし1メートル20センチほどの体は隠しようがない。

スリングショットというゴム銃で打ってやろうと思い小さな石を挟んでゴムを引き絞り放った。

「パチン」という音を立てて当たった。

だがその場で動かない。

もう一回狙おうと思って石を探して拾い上げセットしているうちにヘビは消えた。

3本のモミジのどれかから下りたのか、まだ葉の上に隠れているのか全く分からない。

その一部始終をシジュウカラが見ていた。

私が味方だと思ってくれたのか私が見えていても巣にエサを咥えて入っていく。

このまま私が離れると、その間にまたヘビがやってくるかも知れない。

奴は懲りてしまったかもしれないが別のヘビもたくさんいることだろう。

前途は多難だが是非頑張って欲しいと思いながら帰宅した。