家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

子供用自転車

2023-04-22 07:45:24 | Weblog

連休に孫たちがやってくることになった。

はてどうやってあそばせるか、と悩む。

遊園地や、果てはゲームセンターなど私が連れて行くわけはない。

屋外で夢中になって遊ばせることを考える。

そんなことを考えているときに、あまり通ることのない道沿いに解体屋が見えた。

というより解体屋に置いてある子供用自転車が目に入った。

「ええ、あれきれいじゃん。売り物なのかなぁ」と思い解体屋に入っていった。

留守だったが自転車を見てみた。

やはりきれいだったが孫には少し大きすぎる気もした。

別の日に訪ねると今度は店主がいた。

身体の大きな髭ぼうぼうの外国人だった。

「この自転車売り物ですか」と聞いた。

「持ってく?」と質問とは違う答えが返ってきた。

「いくら?」と聞くと「300円」と答えた。

「やったぁ」と思ったが顔には出さず「もう一台欲しいのが有る」と言って6 7台重ねてある自転車の中の一台を引きずり出して「これだけど、あれ300円これが200円で合計500円でどう?」と私が決めて問う。

大きな白髪の坊主頭をこっくりさせて商談成立。

私の車のリアゲートを開けると彼が運び込んでくれた。

もう一台は後席のすき間に積んでもらった。

500円硬貨を一つ渡してホクホクしながら帰宅した。

妻に「解体屋で自転車買ってきた」とだけ言って見せた。

妻が見た後「これ両方で500円」というとびっくりしていた。

2台とも、ほとんど直すところは無いように感じられた。

まずはタイヤに空気を入れようとしたが入らない。

口ゴム(327円)を付け替えたが入らない。

チューブをタイヤから出してみると、まるで新品だった。

結局私のコンプレッサーホースが穴あきで圧力が弱すぎたことが判明した。

手動式の空気入れ(1540円)を使ってすんなり2台とも入った。

ブレーキワイヤーに油を差して組み直しOKだ。

あとは錆を取るだけだ。

孫の遊びの一つは準備出来た。

サドルの高さを自分で調整しネジを自分で回すことを孫のやることと決めて彼を待つ。