テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 巡礼ふたり謎解き紀行 ~

2021-08-01 22:04:53 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はふゥ~ッ!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!んもう~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ふう~…熱中症の怖さを再認識いたしました……
 対策はしていたんですけど、
 暑さと湿度が予想を超えていて……
 なので、本日の読書タイムはゆっくりモードで、
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  



     ―― 玉村警部補の巡礼 ――



 著者は海堂尊(かいどう・たける)さん、
 単行本は2018年に、
 画像の文庫版は2020年11月に発行されました。

 ベストセラーとなったデビュー作
 『チーム・バチスタの栄光』以来、
 著者・海堂さんは
 医療ミステリ作家さんとして
 大人気ですね。

「でもォ、もうゥひとつゥ!」
「ぐるるがぅるるる!」(←訳:得意のジャンルが!)

 《バチスタ》シリーズにも登場する、
 警察庁の加納(かのう)警視正と、
 桜宮(さくらみや)警察署の
 玉村(たまむら)警部補。

 加納警視正は、
 大柄で。
 声も大きくて。
 押し出しも強くて。
 階級も上。

 となれば、
 小柄で
 人の好い玉村警部補は
 分が悪いというか、
 逆らうのもムダ、と言うべきでしょうか。

 今回も、
 振り切れませんでした……
 せっかくの
 リフレッシュ休暇を利用した
 四国遍路の旅だというのに……。

「ついてェきちゃッたでス!」
「がるるるぐる!」(←訳:トラブル必至!)

 気を揉みつつも、
 お遍路装束に身を固め、
 玉村警部補は
 一番札所の霊山寺(りょうぜんじ)さんへと
 歩を進めます。

 ええ、
 車でも徒歩でも
 自転車でもオートバイでも
 なんなら飛行機を使ったってOKというのが
 お遍路の特徴なんですけれども。

 玉村警部補は、
 歩きます。

 歩いて歩いて、
 八十八か所を巡拝する予定です。
 いや、予定だった、んです。

 加納警視正がくっついてくる、と
 想像もしていなかった時点では。

「おまけェ、なのにィ~」
「ぐるがるるる!」(←訳:大物過ぎるよ!)

 案の定、
 霊山寺の売店でも、
 四番札所・大日寺(だいにちじ)の
 納経所でも、
 加納警視正の眼がギラり!と……?

 平穏なお遍路さんでありたい玉村警部補は、
 ギラり!のたびにハラハラさせられます。
 が、加納警視正の話を聞いてみれば、
 ギラり!には
 ちゃあんとワケがあるようです。

 そして、
 阿波県警から
 賽銭泥棒の謎解明に
 協力を請われたときも……?

「ぎらりィ!」
「がるるぐる!」(←訳:推理力発動!)

 『阿波 発心のアリバイ』
 『土佐 修行のハーフ・ムーン』
 『伊予 菩提のドラキュラ』
 『讃岐 涅槃のアクアリウム』

 の4作品と、
 エピローグ作品
 『高野 結願は遠く果てしなく』
 から成る
 《加納&玉村凸凹 珍道中》は、
 ミステリ好きな方々はもちろん、
 お遍路さん志望を隠し持つ活字マニアさんにも
 おすすめですよ。

 読み終えたら、
 いっぱしのお遍路通になっている
 楽しい連作ミステリを、
 皆さま、ぜひ♪
 


 
コメント
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