テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 白夜の国へ、二度三度 ~

2021-08-18 23:42:02 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪どこかァとおくへェ~♪」
「がるる!ぐるるるがる~♪」(←訳:虎です!行きたいよう~♪)

 こんにちは、ネーさです。
 緊急事態と自粛自粛で帰省もままならず、
 旅への憧れがいっそう募る
 2021年の夏……
 ならば、本日の読書タイムは、
 ↓こちらの御本を、さあ、どうぞ~♫

  



      ―― 考えごとしたい旅 ――



 著者は益田ミリさん、2020年12月に発行されました
 『フィンランドとシナモンロール』と
 副題が付されています。

「わほゥ! まんがァでスかッ?」
「ぐっるるがる?」(←訳:エッセイかな?)

 機智あふれるユーモアと
 ピリリと効かせたスパイス、
 そして何よりも
 やさしい眼差しのマンガとエッセイで
 人気の益田ミリさん。

 この御本は、
 旅のエッセイとイラストレーション、
 益田さんが御自身で撮影した写真で
 構成されています。

 題名の通り、
 益田さんの旅の目的地は――

「ほッくゥおうゥ~♫」
「がるるぐる~!」(←訳:白夜の国だ~!)

 本文は、
 1章『フィンランドの空の下で考えたこと 2017』
 2章『未来から今を懐かしむ 2018』
 3章『自分の直観を当てにして生きる 2019』。

 章題から推察するに、
 これはとっても哲学的かつシリアスな
 エッセイなのであろうか……と
 ビビッてしまいそうになりますが、
 ご安心ください、
 中心になっているのは、
 美味しいもののお話や、
 アートのお話ですよ。

「にづくりィしたらァ、しゅッぱつゥ!」
「ぐるる!」(←訳:空港へ!)

 フィンランドに行きたい。

 と元旦に願を立てた益田さん、
 本気でスケジュールを組みました。

 2017年の
 6月末から7月にかけての1週間、
 旅に出る!

 実は、益田さんにとって
 これが3度目のフィンランド旅行なのです。
 手慣れた、とまではゆかぬにしろ、
 入国手続きなどに
 手間取ることは殆どなくて。

「ぶじにィ、とうちゃくゥ!」
「がるるぐぅるるるる!」(←訳:ここがフィンランド!)

 ヘルシンキの街の
 有名なお店で、
 北欧好きな日本人観光客に混じってお買いもの。

 スーパーマーケットで
 日本にはない品物を探し。

 老舗カフェでは、 
 カフェオレとフルーツタルト。

「ひゃはッ♫ おいしそうゥ!」
「ぐるるがるぅるぅ~…」(←訳:北欧のカフェかぁ~…)

 一年後の、
 2018年の旅は、
 8月の終わりの頃。

 4度目ともなると、
 益田さんは腹を括ります。

 ガイドさんを頼むことをせず、
 全部、自分で。
 
 空港での手続き、
 ヘルシンキ郊外への旅も、
 自分でやっちゃおう!

「ふァ~…そんなにもォ~?」
「がぅるるるるるぐる?」(←訳:フィンランドが好き?)

 そして、
 2019年の旅は、
 12月初旬――クリスマスシーズンの旅です。

 スーツケースを取りそびれて
 慌てたりしたけれど、
 クリスマスマーケットで
 ドーナツを頬張ったり、
 独立記念日には
 ちょっと良いことがあったり。

「うむむッ! らッきィでスねッ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:相性が良いんだ!)

 言葉が通じない異国であっても、
 何故か、相性がいい。
 その街を歩いていれば、
 元気が湧いてくる。
 迷い悩んでいた事柄からも、
 次第に解放されてゆく。

 気軽に海外を旅行することが
 不可能になってしまった現在からみれば、
 羨ましくも贅沢な、
 フィンランド独り旅。

 旅好きな方々は
 思わずため息してしまうこの御本は、
 北欧好きな活字マニアさんに、
 ムーミンのファンの方々にも
 おすすめですよ。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 
 
 
 
コメント
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