「こんにちわッ、テディちゃでス!
ざんしょッおみまいィ~もうしあげまスゥ!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!残暑だよ残暑!)
こんにちは、ネーさです。
今日8月7日は立秋……
暦の上ではもう
涼しい秋が来たんだ!と喜びつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― 柊先生の小さなキッチン ――
著者は髙森美由紀(たかもり・みゆき)さん、
2021年3月に発行されました。
『HIIRAGI-SENSEI's small kitchen』と
英語題名が付されています。
物語の舞台は、盛岡市……
ふぅ~、想像するだけでも
東京の猛暑から解放される気分ですわね♪
「すずしィそうゥ~♫」
「ぐるるる~!」(←訳:東北の風~!)
歴史ある都市には、
美味しさで評判のお店が
たくさんあります。
居酒屋さんの
『南部(なんぶ)』も、
小じんまりとした造りながら
美味しさと親しみやすさで
いつも賑わっているお店……なのです、が。
「れいがいィ、はッけんッ!」
「がるるるーるぐるる!」(←訳:カウンターの隅だよ!)
地鶏の照り焼きや、
カレイのお刺身に全く手をつけず、
カウンターに突っ伏している女性が、
ひとり。
その背中には、
……ああ、はっきりくっきり、
書いてありますね、
特大サイズで。
「しッ、ししししッ」
「ぐる!!」(←訳:失恋!!)
百瀬一葉(ももせ・かずは)さん、27歳。
お勤め先は、森岡書店。
失恋したばかり。
3ヶ月弱の、短い恋でした。
27歳にして初めてできた彼氏でした。
そして。
彼のことが、
本当に好きでした……
いえ、
好きなんです、いまも。
「ふァ~…あきらめェきれないィ?」
「がるるるるる?」(←訳:割り切れない?)
友人である『南部』の店主夫妻に
慰められても、
叱咤されても、
一葉さんの心は立ち止まったまま。
美味しいものを美味しいと感じられず、
食事を摂ることが
出来なくなってしまいました。
愛犬の久太郎(きゅうたろう)くんのための
食事作りに手を抜くような
一葉さんではありませんが、
彼女自身は、
栄養補助食品で
かろうじてイノチをつないでいる有り様です。
「うんッうんッ!」
「ぐるるるがる……」(←訳:つらいよねえ……)
一葉さんが落ち込んだ闇に
光明をもたらしたのは、
アパートの隣室に引っ越してきた
柊(ひいらぎ)先生。
柊先生お手製の
あつあつポトフが、
凍りついていた一葉さんの感情を
ゆっくりと常温へ、
体温へと、
回復させてゆきます。
「おおッ、よかッたでス!」
「がるるぐる?」(←訳:快復の兆し?)
ようやく、涙があふれる。
ようやく、ごはんの美味しさを思い出す。
再生への一歩を
踏み出そうとしている一葉さんと、
お鍋を手に
キッチンに佇む柊先生。
はたして、
ふたりの行く手には……?
「ふむむッ♪ なァるほどォ~♫」
「ぐるるるがる?」(←訳:そういうこと?)
失恋の痛手を切々と嘆き、
その一方で、
小さなしあわせ、
ささやかな喜びも拾いあげる
一葉さんの毎日。
ほっこりした週末の読書タイムに
おすすめの一冊です。
美味しいもの好きな御方も、
恋愛モノ好きな方々も、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
ざんしょッおみまいィ~もうしあげまスゥ!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!残暑だよ残暑!)
こんにちは、ネーさです。
今日8月7日は立秋……
暦の上ではもう
涼しい秋が来たんだ!と喜びつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― 柊先生の小さなキッチン ――
著者は髙森美由紀(たかもり・みゆき)さん、
2021年3月に発行されました。
『HIIRAGI-SENSEI's small kitchen』と
英語題名が付されています。
物語の舞台は、盛岡市……
ふぅ~、想像するだけでも
東京の猛暑から解放される気分ですわね♪
「すずしィそうゥ~♫」
「ぐるるる~!」(←訳:東北の風~!)
歴史ある都市には、
美味しさで評判のお店が
たくさんあります。
居酒屋さんの
『南部(なんぶ)』も、
小じんまりとした造りながら
美味しさと親しみやすさで
いつも賑わっているお店……なのです、が。
「れいがいィ、はッけんッ!」
「がるるるーるぐるる!」(←訳:カウンターの隅だよ!)
地鶏の照り焼きや、
カレイのお刺身に全く手をつけず、
カウンターに突っ伏している女性が、
ひとり。
その背中には、
……ああ、はっきりくっきり、
書いてありますね、
特大サイズで。
「しッ、ししししッ」
「ぐる!!」(←訳:失恋!!)
百瀬一葉(ももせ・かずは)さん、27歳。
お勤め先は、森岡書店。
失恋したばかり。
3ヶ月弱の、短い恋でした。
27歳にして初めてできた彼氏でした。
そして。
彼のことが、
本当に好きでした……
いえ、
好きなんです、いまも。
「ふァ~…あきらめェきれないィ?」
「がるるるるる?」(←訳:割り切れない?)
友人である『南部』の店主夫妻に
慰められても、
叱咤されても、
一葉さんの心は立ち止まったまま。
美味しいものを美味しいと感じられず、
食事を摂ることが
出来なくなってしまいました。
愛犬の久太郎(きゅうたろう)くんのための
食事作りに手を抜くような
一葉さんではありませんが、
彼女自身は、
栄養補助食品で
かろうじてイノチをつないでいる有り様です。
「うんッうんッ!」
「ぐるるるがる……」(←訳:つらいよねえ……)
一葉さんが落ち込んだ闇に
光明をもたらしたのは、
アパートの隣室に引っ越してきた
柊(ひいらぎ)先生。
柊先生お手製の
あつあつポトフが、
凍りついていた一葉さんの感情を
ゆっくりと常温へ、
体温へと、
回復させてゆきます。
「おおッ、よかッたでス!」
「がるるぐる?」(←訳:快復の兆し?)
ようやく、涙があふれる。
ようやく、ごはんの美味しさを思い出す。
再生への一歩を
踏み出そうとしている一葉さんと、
お鍋を手に
キッチンに佇む柊先生。
はたして、
ふたりの行く手には……?
「ふむむッ♪ なァるほどォ~♫」
「ぐるるるがる?」(←訳:そういうこと?)
失恋の痛手を切々と嘆き、
その一方で、
小さなしあわせ、
ささやかな喜びも拾いあげる
一葉さんの毎日。
ほっこりした週末の読書タイムに
おすすめの一冊です。
美味しいもの好きな御方も、
恋愛モノ好きな方々も、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪