テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 涙、涙の完結編 ~

2021-08-22 22:10:10 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 こここッ、これはッ!」
「がるる!ぐるるぅ!「(←訳:虎です!英語だぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 9月30日に開館予定の
 米国アカデミー美術館で開催される
 『宮崎駿 展』の図録が日本でも入手可能となりました。
 amazonでは予約受付中で(9/7発売、¥6.058)……
 どうしようかなあ~買っちゃおうかな~と迷いながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

  


 
     ―― 神様の御用人 9 & 10 ――



 著者は浅葉なつさん、第9巻は2020年12月に、
 第10巻は2021年3月に発行されました。
 この9&10巻をもって、
 大人気の《神様の御用人》シリーズも完結……!

「うううゥ! しんきょうゥ、ふくざつゥでス!」
「ぐるるるるる~!」(←訳:終わらないで~!)

 そうよね、
 大好きなお話が終わってしまうのは
 悲しくて寂しくて、
 私ネーさも御本に手を伸ばす勇気が
 なかなか出なかったんですけれども。

 いや、やはりファンとしては、
 最後の最後の最後まで
 主人公さんたちを応援すべきだわ!
 と決心しまして。

「うむゥ! ならばッ!」
「がるるぐるるるぅる!」(←訳:気合い入れましょう!)

 えいやっ!
 と、ページを開けば。

 あららら?
 揺れてるけど、これって地震?
 ん? 地震だけじゃないわね?

「よしひこォさんッのォ~」
「ぐるがるるるる!」(←訳:心も揺れてます!)

 八百万の神さま方からの、
 さまざまな御用に応えるべく、
 今日は西へ、明日は東へ、と
 全国を駆け回っている
 ”神様の御用人”こと
 萩原良彦(はぎわら・よしひこ)さん。

 御用に必要な交通費を稼ぐためにも、
 清掃会社のアルバイトに
 毎日ガンバっている良彦さんに、
 或る日、お誘いがありました。

  ―― 正社員になりませんか? ――

「ほおおォ!」
「がぅる!」(←訳:わぁお!)

 バイトから、正社員になる。

 お給料や待遇、
 将来性、安定度などなど、
 メリットいっぱいのお誘い、ですよねえ。
 はい喜んで~!
 と答える前に。

 良彦さんの心は揺れます。
 正社員になったら、
 今まで通り、とは行かない……
 神様の御用を果たすため
 ちょいちょい休日を取得したり、
 シフトを変えてもらったり、
 なんてことは出来なくなるだろう……。

「あァ~そっかァ~…」
「ぐるるるるる~…」(←訳:そうだよねえ~…)

 揺れる心で傍らを見やれば、
 おや? こちらもヘンです。

 良彦さんの相棒兼知恵袋的存在、
 キツネのような風貌をした
 方位神の黄金(こがね)さんも、
 どことなく様子がおかしい?

 おかしいだけでなく、
 『気になることがある』と言って、
 ふっと姿を消してしまいました。

「おおいィ~! こがねェさァ~んッ!」
「がるぐっるる~?」(←訳:どこ行ったの~??)

 御用を務めるうちに知り合った神様方の援けを得、
 黄金さんの行方を
 探し始める良彦さんでしたが。

 頻発する地震と、
 黄金さんの行方不明には
 何かの関係があるらしい、
 と気付きます。

 すなわち、
 地震が起きる理由と問題点を突き止め、
 解決しないと……

 黄金さんとは、二度と会えない?

「そんなのォ、いやでスゥ~!」
「ぐっるがるるる~!」(←訳:帰ってきてよう~!)

 神とヒトは、何処へゆくのか。

 これが完結編、と知らされて、
 ギリギリまで迷っていても、
 読み始めたら
 一気呵成に
 読み手を物語世界へと引っ張ってゆく
 《御用人》マジックは、
 2013年刊行の第1巻から
 この9&10巻に到っても健在です。

 ファンの方々は
 10巻の巻末の『あとがき』まで、
 そして、その先までも、
 抜かりなく読み進んでくださいね。

 シリーズ未読の活字マニアさんは、
 この夏休みに、
 どうかぜひ、手に取ってみてくださいな。
 良彦さんと黄金さんの“相棒物語”、
 激おすすめですよ~♪

 
 
コメント
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