テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 行く果ては、冬の山 ~

2021-08-08 22:16:43 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 すえひろがりィ~?」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!八並び~!)

 こんにちは、ネーさです。
 めでたく8が並ぶ今日8月8日は、
 《世界猫の日》。
 “人間と猫の友情を深め合うとともに、
 猫に安全な生活を提供することを誓う日“です。
 ニャンコもワンコもヒトも、
 み~んなハッピーであれと祈りつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
        ―― 冬華 ――



 著者は大蔵崇裕(おおくら・たかひろ)さん、
 2021年4月に発行されました。
 『冬華』は『とうか』とお読みくださいね。

「ぶるるッ! ひょッ、ひょうしィはァ~…」
「ぐるぅ?」(←訳:冬山ぁ?)

 雪に覆われた険しい山峰……
 
 からは、ずいぶんと遠く隔たった
 東京の一画で。

 《便利屋》を営む倉持(くらもち)さんは、
 途方に暮れていました。

 相棒が、消えた……?

「とつぜんのォ?」
「がるぐる?」(←訳:行方不明?)

 倉持さんが拠点にしているのは、
 中央区の、月島。

 ええ、もんじゃ焼きのお店が
 多く集まっていることで有名な
 歴史ある土地ですね。

 ここで、
 倉持さんと、
 相棒の深江(ふかえ)さんは、
 それなりに顧客を得て、
 そこそこ平穏に暮らしていたのですけれど。

 3日前から、
 深江さんの姿が、ない……。

「どこにィ、いッたのでスかッ?」
「ぐるるがるるるる?」(←訳:荷物をそのままに?)

 深江さんの部屋の私物には、
 何ひとつ動かしたり、
 持ち去ったような形跡がありません。

 これは、
 ただ姿が見えないのとは違う。
 
   ――彼の身に何かが起こったのでは――

 そう案じた倉持さんは、
 深江さんの行方を探し始めますが、
 途端に!

「うぎゃッ!」
「がるるるぅっる!」(←訳:脅されちゃった!)

 倉持さんと深江さんに、
 敵対するものたち、
 味方するものたち。

 深江さんは、
 或る山に居る――
 
 かすかな情報を頼りに、
 倉持さんは東京を離れますが。

 季節は、冬。

 迫りくるは、悪天候。

「さぶいィ~!」
「ぐるるる!」(←訳:怖いよう!)

 倉持さんは深江さんを発見できるのか。
 《便利屋》コンビは復活できるのか。

 極寒山岳地帯を舞台とする
 エンタなアクションストーリーは、
 猛暑日の読書タイムにこそ
 威力を発揮してくれます。
 地上の暑さにもうへとへとな
 活字マニアの皆さま、
 標高3.000mの世界へ、ぜひ~♪
 

コメント
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