テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 理詰めの、眼力! ~

2021-08-24 22:34:34 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ひゃあッ!こすもすゥ!」
「がるる!ぐるる!」(←訳:虎です!木犀も!)

 こんにちは、ネーさです。
 キツい残暑が続く中、
 コスモスや木犀の花が早くも咲き始めました。
 一応まだ8月なのに~とビックリしながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
      ―― 沈黙のパレード ――



 著者は東野圭吾(ひがしの・けいご)さん、
 画像の単行本は2018年10月に発行されました。
 現在は文庫化もされているこの作品は、
 2022年に映画が公開される予定です。

「あはァ! がりれおォせんせいィ~!」
「ぐるるるる~!」(←訳:お久しぶり~!)

 《ガリレオ先生》こと
 帝都大学の
 湯川学(ゆかわ・まなぶ)博士が
 日本に戻ってきました♫

 と言っても、
 湯川博士は世界漫遊旅行をしていた訳ではなく、
 米国での研究生活を終えての帰国、なんです。

 日本での新たな拠点は、
 東京都下の、
 菊野(きくの)市。

 そして、
 菊野市に造られた研究施設の、
 磁気物理学研究部門の主幹となった
 湯川博士の肩書は……
 教授!

「おおおッ!」
「がるるるっる!」(←訳:教授さんって!)

 責任ある地位に就いて
 大忙しになった湯川博士、
 もう警察のお手伝いなど
 する暇もなく……

 なんてことは全くなく、
 今回も知恵を貸すことになりました。

「むふふゥ! やぱりィ~」
「ぐるるるがる~!」(←訳:そうなるよね~!)

 旧知の間柄の草薙(くさなだ)刑事も、
 湯川博士と同じく昇進して、
 いまや警視庁捜査一課の
 警部さんです。

 その草薙警部が
 満ち込んできた《謎》というのが、
 どうにもこうにも
 厄介千万で。

「ないィのでス!」
「がるるぐるるる!」(←訳:物証が無いんだ!)

 23年前に起こった、
 或る事件。

 それは、
 当時まだ駆け出しの新人刑事だった草薙さんが
 怒りに震えた異常な事件でした。

 こんなことがあるだろうか――

 努力と執念の捜査の末、
 ようやく犯人を割り出し、
 逮捕して、
 裁判に臨んだのに、
 判決は……無罪だなんて!

 すべての状況証拠は、
 被告人が”黒“であることを
 示しているのに……無罪放免?
 そんな!

「なッとくゥ~できないィ~…!」
「ぐるるる~!」(←訳:許せない~!)

 事件から、ほぼ四半世紀。

 あの頃の怒りを、
 被害者さんの無念を、
 片時も忘れずにいた草薙さんは、
 あらためて知りました。

 無罪となり、
 世に放たれた被告人は、
 別の犯罪にも係わっていた……?

「ますますゥ~いかりィしんとうゥ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:ますます許せん!)

 すぐにも逮捕し、
 監獄送りにしてやりたい!
 と思う草薙さんですが、
 ここは慎重に進めねばなりません。

 下手をすれば、
 また逃げられる。
 司法の網をすり抜けられてしまう。

「そこでェ、せんせいィ~!」
「ぐるがる!」(←訳:出番です!)

 湯川博士と草薙警部は
 秘かに打開策を練りましたが、
 事態は彼らの予想を超える方向へ?

 菊野市の観光名物となっている
 パレードが開催されたその日、
 またしても事件が……?

「たたたッ、たすけてェ~せんせいィ!」
「がるぐるる~!」(←訳:本気出して~!)

 事件と事件をつなぐ糸は。
 その糸を、
 湯川博士はどうやって見抜き、
 断ち切るのか。

 ミステリ作品ですので、
 これ以上のお喋りは出来ませんけれど、
 この物語がどう映像化されるのか、
 今から楽しみで仕方ありません。

 湯川博士はあの御方で決まりだけれど、
 この役はあの役者さんかな?
 ここはあの人に!
 などと想像しながら、
 皆さま、ぜひ一読してみてくださいね~♫

 

コメント
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