テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 東国武士の、意地を見よ ~

2021-08-05 22:15:51 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 えんぶんッ、えんぶんッ!」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!塩分も摂取~!)

 こんにちは、ネーさです。
 猛暑日、いえ酷暑日には水分!
 が大事なのはもちろんですが、
 塩分&ミネラルをしっかり摂ると
 体調が上向きますよ(←熱中症経験者談)。
 塩飴や枝豆、ポテチでもいいわ、
 しょっぱい食べ物を噛みしめながら、
 さあ、読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
      ―― 図説 鎌倉幕府 ――



 編著者は田中大貴(たなか・ひろき)さん、
 2021年6月に発行されました。
 今年放送中の大河ドラマは
 幕末~明治の時代を舞台とする『青天を衝け』……
 そして来たる2022年の大河は
 『鎌倉殿の13人』、
 ということで――

「もりあがッてェまスでスゥ!」
「ぐるるるる!」(←訳:前評判高し!)

 書店さんでは早くも
 《鎌倉時代》をテーマとする書籍が
 目につくようになりました。
 
 ただね、時折り話題になりますよね、

 《鎌倉時代って、いつからいつまで?》と。

「かつてはァ、いいくにィ!」
「がるるるぐるるがるるる!」(←訳:1192作ろう鎌倉幕府!)

 ”イイクニ1192”説は否定されている現在を
 象徴するかのように、
 この御本で取り上げられているのは、
 
 治承(じしょう)・寿永(じゅえい)の乱、
 つまり源頼朝さんが挙兵した
 治承四年(1180年)から、
 北条氏の権力が崩壊し
 鎌倉幕府が滅亡する
 元弘(げんこう)二年(1333年)まで。

 およそ153年間、ですね。

「いがいィとォ~…ながいィ??」
「ぐるがるるる?」(←訳:短くないよね?)

 隙あらば権力を奪回せんとする
 京の勢力と、
 武家政権存続のため
 ”一所懸命“に踏ん張る東国武士団。

 第1部『鎌倉幕府の戦争と政争』
 第2部『鎌倉幕府を構築した人びとと機関』
 第3部『鎌倉幕府の制度と政策』

 と、3つのパートに分けられ、
 描き出される武士政権の姿は――

 質素だわね。

「ふァ?」
「がるぅ?」

 質素というか、
 素朴というか、
 質実剛健というべきか。

 源氏と敵対した側の、
 平清盛さんも武士といえば武士だった訳ですけど、
 京をベースにした権力機構だったせいか、
 華やかでしたし、
 リッチでもあったわ。
 
 比べるに、
 鎌倉幕府は、
 人物も文化も
 ……地味よねえ。

「せめてェ~」
「ぐるるがっるるるる!」(←訳:渋いと言ってあげて!)

 えへん、
 その渋さは、
 鎌倉という地域性ゆえなのでしょうか。
 武士としての常識なのでしょうか。
 
 ともあれ、
 質素で素朴な東国武士たちの特性が、
 鎌倉幕府誕生に寄与したことは
 疑いようもありません。

 では、
 この地味地味~な武士さんたちを、
 彼らの戦いと日常を、
 脚本家・三谷幸喜さんは
 どのような物語に創り上げてゆくのか……?

「きッとォ、どこかにィ~」
「がるるるるる!」(←訳:サプライズが!)

 『鎌倉殿の13人』の背景を
 予習しておかなくちゃ!
 と、お考えのドラマ好きさんに
 おすすめの一冊です。
 観光地・鎌倉の歴史を知りたい活字マニアさんも、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね♪


 それにしても、
 『青天を衝け』放送再開が
 待ち遠しゅうございます。
 いよいよ徳川幕府の終幕が……!

「とくだゆうゥさァ~んッ!」
「ぐるが~る!」(←訳:土方さ~ん!)

 
 
 
コメント
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