今年2014年の本屋大賞受賞作 「村上海賊の娘」 (和田竜著)を3日前の朝から読み始め、3日間読み続けて やっと読み終わりました。
本屋大賞受賞作だけあって、読み手をぐいぐいと引きずり込む文章上手の上、話の主人公が、悍婦(かんぷ →気の荒いじゃじゃ馬の女)にして醜女(しこめ →当時の美的基準での話で、現代の基準では美人かも…)と呼ばれた 瀬戸内海に君臨した村上海賊(水軍)の娘で、敵も味方も個性派ばかりに仕立ててあります。
織田信長が大坂本願寺を攻めた時、陸上の織田軍と本願寺軍に代わって、難波海(大阪湾)上で大阪泉州の眞鍋海賊と村上海賊が戦った1576年7月の木津川合戦を題材にしているのですが、読み手の一般人も少しは知識のある陸上の合戦ではなく、あまり知らない海戦で、しかも海賊同士がぶつかり合う合戦シーンは まさに血湧き肉躍る名場面(?)の連続で、読み手に息をもつかせぬ痛快時代活劇です。
大阪、泉州の眞鍋海賊が使う大阪弁でもない関西弁でもない泉州弁(?)が出てくると、可笑しくて腹が痛くなるほど笑ってしまい、なかなか前に進めませんでした。
(→ 実は私め、小学校高学年から中学卒業まで、大阪府堺市浜寺公園に住んでいたので大阪弁は身についており、今も酔ったら大阪弁になりますです。)
それにしても、昔のように早くは読めんようになってしもうており、上下2巻で計1,000頁位を3日間もかかってしまうとは…。 だが、楽しく面白かった3日間でした。 皆様にもお勧めしますです、はい。 ストレス解消になりますぞ!
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村上海賊の娘(上下) 和田竜著
2014年本屋大賞受賞作 上巻474頁、下巻499頁の大作
新潮社 初版発行2013年10月20日
定価 上下各1,600円(税別)