西日本に住む4種類のキツツキ(→ アカゲラ、オオアカゲラ、アオゲラ、コゲラ)の内、アオゲラ (緑啄木鳥) は 北海道にはいない 本州以南に住む日本特産のキツツキ で、唯一 背中が緑色 のキツツキです。
アオゲラの番(つがい)が交代で 繁殖用の巣穴を掘る場面に出会い、前回は オスの姿を見てもらいましたが(→ こちら)、今日はメスの姿を見て下さい。
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アオゲラは、雌雄ともに、後頭部と顎(あご)が赤いのですが、アオゲラのオスは額(ひたい)も赤い のが特徴で、換言すれば、額が赤くないのがメス で、更に、メスは顎(あご)の赤い面積がオスよりも小さいのも特徴です。
(↓)は巣穴「A」を掘るアオゲラのメスです。
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(↓)は巣穴「B」を掘るアオゲラのメスです。
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私めが出会ったアオゲラ夫婦は、当初「A」と「B」の2つの巣穴を掘り始めたのですが、夫婦で話合った結果? 直ぐに「B」一本に決めました。 「B」に決めた理由を聞いてみたかったのですが……。
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アオゲラは普段「キョッ、キョッ、キョッ」と比較的大きな声で鳴きますが、繁殖期には口笛のような「ピョー ピョー ピョー」という柔らかな声で鳴き、パートナーと連絡を取りあいます。 今回 両方の鳴き声を聞けたのは幸運でした。(→ 撮影した動画に鳴声が入っているのですが、残念ながら、このgooブログでは動画がアップロード出来ません)
ちなみに、このアオゲラ夫婦をメンバーが交代でずっと観察し続けた「鳥撮り レディーズ」によれば、巣穴の完成後 3週間ほどすると、夫婦が餌を銜えて巣穴に入り、(雛の)糞を銜えて巣穴から出て来る姿が煩雑に観察されたので、無事 雛が誕生したとのことです。
しかし、その1週間後くらいに 大きな青大将 が巣穴に入りこんで雛を全部食べてしまい(泣)、このアオゲラ夫婦は巣穴の近くで2日間泣き続けたが、その後 どこか他所へ飛んで行ってしまったそうです。