ゲイラカイトを初めてテレビで見たときに、日本人との発想の違いに驚いたものです。日本では竹と紙の発想から大きく外れるようなタコは出てきませんでしたが、海外ではあんな途方も無い飛び方をするものを作ってしまうのですから。何となく彼らにはかなわないなぁと感じたのは私だけでしょうか。
その発想に繋がるような記事がありました。
FujiSankei Business i. 2007/11/28
巨大たこで帆走する世界初の貨物船が近く、大西洋にお目見え。原油100ドル時代を迎え、燃料高騰に頭を抱える海運業界の期待を集めそうだ。
新貨物船は、独海運会社のベルーガ・シッピング(ブレーメン)が、独スカイセイルズ(ハンブルク)からたこによる帆走技術を受け建造している「ベルーガ・スカイセイルズ(載貨重量9500トン)」=完成予想図。12月15日にデンマークから米テキサス州に向け処女航海する。
コンピューターで制御された160メートルの長さのたこが、貿易風などを受けワイヤで船首を引っ張る構造。風が弱い場合はディーゼル機関を使うが、スカイセイルズによると最適の条件なら最大50%、通常は最大35%の燃料を節約でき、温室効果ガス削減の効果も大きい。ベルーガは、中国で建造中の貨物船2隻(載貨重量2万トン以上)への大型たこ(640平方メートル級)装備も検討するという。
環境問題が今のように騒がれるようになる何年か前にやはり燃料節約のためのコンピュータ制御の帆船が話題になりました。そのときも、面白いものを考えるものだと感心しましたが、がその後大きく広がったという話は聞きませんでした。今度のタコはどうなるでしょう。
それにしても、まさかタコとは想像もつきませんでした。その発想の豊かさに驚かされます。狭い航路や港などでは使えないような気がしますが外洋では結構効果があるのじゃないでしょうか。
これに以前のコンピュータ制御の帆と太陽光発電を組み合わせればかなりの燃料節約になりそうです。これは良いかもしれないですね。飛行機は飛行船にして船は帆船となれば、時間はかかるにしても物流は確保できるかもしれません。
クルマと飛行機を廃止して帆船の時代に戻れば化石燃料の使用料はかなり減るのじゃないでしょうか。もちろん陸は鉄道を主体とした公共交通で充分です。
これなら今の便利さを少し我慢すれば生活程度を落とすことなく行けそうな気がします。
意外と面白いかも!