第3002回でも取り上げたように日本の路面電車への取り組みは遅々としたものですが、ヨーロッパではますます進んでいるようです。差がつくばかりです。
日経エコロミーより
欧州各地の主要都市でトラム(路面電車)の拡充・新設などの動きが相次いでいる。自家用車やバスに押されてトラムはいったん衰退したが、地球温暖化への関心が高まり、環境にやさしい都市交通システムとして欧州で復権しつつある。
欧州連合(EU)機関が集積するベルギーの首都ブリュッセルでは今年7月、南北の約16キロメートルをつなぐトラム4号線が開業。市内をめぐるトラムの総延長は約131キロメートルに及ぶ。市交通局の担当者は「電気で走るトラムはバスに比べて環境への負荷が低い」と指摘。市中心部と空港を結ぶルートなど2路線の新設計画もある。(ブリュッセル=下田敏)
ヨーロッパが何でも進んでいるとは言いませんが、街づくりなど長期計画は日本に比べて一日の長があるようです。
それに比べて、大事なことは何でも先送りの日本には本当にがっかりさせられます。私もそうですが、兎に角、反対意見に対して気長な説得で目的を達成するという粘り強さがないのでしょうか。ですから、そんな先のことより身近な取るに足らないことに拘泥して本質的な大事なことは見て見ぬ振りで誤魔化してしまうのでしょうか。
やはり、国民の背丈にあった政治家しか選んでいないことの付けは大きそうです。英雄待望論ではないですが、この国の将来を憂え、未来の展望に向かって国民を引っ張っていくような政治家がつくづく欲しいと思います。
無いものねだりなのかも!