団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

電気二重層キャパシター

2007年12月23日 | エネルギー 環境

  素人の私が、太陽光発電とともにこれは良いんじゃないかと期待をかけた電気二重層キャパシターですが、中々物にならないのか最近は話題にも上がらないようで、もう望みは無いのかと半ば諦めていたのですが久しぶりに記事がありました。

  日刊工業新聞より

  HV用電気二重層キャパシターの性能試験法、日本が標準化案を提案

  ハイブリッド車(HV)用の電気二重層キャパシター(用語参照)の性能試験方法について、国際電気標準会議(IEC、本部ジュネーブ)が標準化に乗り出す見通しとなった。日本がIECに標準化案を提案し、標準化作業を始めるのに必要な賛同を得た。08年4月に議論を始め、早ければ2011年に標準内容が決まる。HV向けで普及する可能性があるキャパシターの性能を決める上で、日本が必要な試験方法の国際標準化をリードしていく。

  08年4月に開かれるIECの電気自動車に関する専門委員会でHV用キャパシターの標準化作業の開始を正式決定する。作業部会またはプロジェクトチームが設置される見込みで、日本は議長国になることを目指す。

  標準化案は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託を受けて日本自動車研究所(東京都港区)が中心となり、電子情報技術産業協会(東京都千代田区)の協力をもとに作成した。キャパシターの特性を静電容量が500ファラッド以上で内部抵抗が2ミリオーム以下と設定。使用する試験電流を数十アンぺア以上とし、数十秒から分単位の間隔での電流充放電を行うことを想定する。使用年数は10―15年間で、マイナス35度からプラス65度での自動車の使用環境を見込む。

  静電容量の測定では電圧と時間を縦横の軸にとる放電曲線が、キャパシターでは一般のコンデンサーのように直線で示されないため、使用する電圧領域の放電エネルギーから直接容量を求める方式を採用。また、試験電流はそのキャパシターの能力が一番発揮できると想定される範囲で使用するとした。

  車両向けキャパシターはHVトラックや燃料電池車に搭載された例があるがまだ広く普及していない。だがHVの需要増加に伴い、今後車両にキャパシターが搭載される可能性は高まる。日本が試験方法の標準化で主導権を握れば、製品を量産する段階で技術面で有利になる。政府も国際標準の重要性に着目。経済産業省が国際標準化戦略目標を策定、2015年までに国際標準の提案件数の倍増を目指している。

  【用語】電気二重層キャパシター=電解液と電極の界面に自然形成される電気二重層に電気を蓄える大容量のコンデンサー。誘電体を利用した一般のコンデンサーとは異なる。エネルギー密度は蓄電池に比較すると小さいが、電気化学反応を伴わないので急速充電が可能。充放電を繰り返しても性能の劣化がほとんどない。

 まだこんな状態では実現は遠いのでしょうか。それでもこうした動きが出てくると言うことは少しは可能性があるということだと期待して良いのかもしれません。 

 第3008回のリチウムイオン電池や第3011回のニッケル水素電池も良いですが、安価な材料と半永久的寿命を持つこのキャパシターが出来上がれば世の中は全く変わるはずです。何とか物になって欲しいものです。

可能性はあるのでしょうか!