第3102回、第3119回、第3174回、第3299回などで太陽光発電に対する電力会社の風向きが変わったのじゃないかと書きましたが、やはりどうも動きがあるようです。
電気新聞より 12月3日付
中部電力、出力7000kWの大規模太陽光発電施設建設へ-2011年秋の運開めざす
中部電力は2日、愛知県知多郡武豊町に同社初となる大規模太陽光発電(メガソーラー)施設を開発すると発表した。武豊火力発電所の敷地内に7千キロワットの発電設備を建設、2011年10月の運転開始を目指す。同社では、地球環境問題への取り組みを最重要課題の一つと位置付け、風力発電などの新エネルギーの導入推進やエネルギーの効率利用に取り組んでおり、今回のメガソーラー開発もこの一環。
発電過程で二酸化炭素(CO2)を排出しない太陽光発電の導入により、年間で約3400トンのCO2を削減できる見通し。今回開発を決めた「メガソーラーたけとよ発電所(仮称)」は同社武豊火力発電所の南側の約12万平方メートルに建設。日射量や敷地面積などメガソーラーの設置に適していたことから設置を決めた。09年11月に着工、運転開始は11年10月の予定。
総事業費は公表していないが数十億円程度の見込み。太陽光で7千キロワットの出力は同社エリア内で最大。発電分は全量系統電力として利用する。年間で一般家庭2千世帯分の年間使用電力量に相当する約730万キロワット時の発電量を見込む。
電気事業連合会は20年度までに全国30カ所で計14万キロワットのメガソーラーを建設する計画。中部電力はこのうち15%に相当する約2万キロワットの開発を目指す方針で、「今後も当社エリアの社有地の中で検討を進めていく」(経営戦略本部)考え。・・・以下略
少し古くなりますが、東京電力がもう一つ計画しているそうです。
中日新聞より
メガソーラー発電始動 CO2削減へ電力各社が計画 2008年11月18日
再生可能エネルギーとして期待される太陽光発電。これまで住宅の屋根に設置する家庭用が主役だったが、国の積極推進方針を受け、電力会社がメガソーラー(大規模太陽光)発電計画を相次いで打ち出した。二酸化炭素(CO2)削減の切り札の一つだが、安定供給やコスト、広大な敷地確保など課題もある。 (栃尾敏)
東京電力は川崎市と共同で同市臨海部二カ所(浮島、扇島)で大規模太陽光発電所を建設する。出力は合計二万キロワットで国内最大級。年間の発電電力量は一般家庭五千九百軒分の年間使用電力量に相当する。運転開始予定は二〇一一年度。・・・中略
出力一千キロワット以上の大規模太陽光発電所の計画ラッシュのきっかけは七月の洞爺湖サミット。国が低炭素社会実現に向け、本腰を入れ始めた。ドイツに奪われた太陽光発電世界一の座を奪い返し、二〇年までに導入量を今の十倍、三〇年までに四十倍にする計画を打ち出した。
そのためには、一般住宅や公共施設だけでなく電力会社の発電所への導入が必要になる。電気事業連合会は九月、電力十社で二〇年度までに全国三十カ所で計十四万キロワットの大規模太陽光発電所を整備する、と発表。官民一体の太陽光発電推進に拍車がかかる。・・・以下略
電気事業連合会がこんな計画を発表していたのは気がつきませんでした。やはり東京電力から関西電力に会長が変わったのも影響しているのでしょうか。
太陽光発電の発展の足を引っ張っていた電力会社が本気で取り組んでくれるようになったのなら大歓迎ですが、本音のところはどうなんでしょう。まだまだ信用できない気がするのは私だけでしょうか。
それにしても、我四国電力さんは計画の発表はもうしたのでしょうか。どうせやるのなら、四国の玄関坂出市の瀬戸大橋のたもとに設置して欲しいものです。観光の目玉としても良い宣伝になると思うのですが、ここは坂出出身の我母校の坂出高校先輩でもある常盤四国電力社長の鶴の一声でどうにかならないものでしょうか。
なんてね!