団塊の世代のつぶやき

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太陽光大型船

2008年12月25日 | 太陽光発電

  第3272回で取り上げた太陽光発電を搭載した船が完成したそうです。

   FujiSankei Business i.より 2008/12/20

  日本郵船と新日石 初の“太陽光大型船” CO2削減後押し 期待受け出帆  

  推進用動力に電気モーターや太陽光発電を利用した“エコシップ”の開発が進んでいる。船舶は、環境に配慮した「モーダルシフト」の受け皿の一つとして期待されている。なかでもエコシップは通常の船舶より温室効果ガスの削減効果が大きく、その流れを加速させそうだ。

 ≪家庭12軒分発電≫ 

 日本郵船は19日、新日本石油と共同で開発した太陽光パネル搭載の自動車運搬船「アウリガ・リーダー」(6万1000トン)の通電式を神戸市兵庫区の造船所で行い、愛媛県に向けて出帆させた。同船には畳より一回り小さい太陽光パネル328枚が搭載され、約6000台の自動車を運搬できる。4000台以上の自動車を収容できる大型運搬船としては、推進用動力の一部を太陽光でまかなう世界で初めての船舶だ。

 日本郵船によると、日照条件次第では一般家庭の12軒分の発電能力に相当する40キロワットを太陽光で供給することができる。船の推進用動力としては「10%未満にすぎない」が、エネルギーを大量消費する船舶にあって温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の削減効果が高い。このため通電式には荷主側としてトヨタ自動車の張富士夫会長も出席するなど同船に対する期待は大きい。

 これまで、船舶における太陽光発電の活用は、乗組員の生活用途に限られていた。海上は塩害や風圧、振動があるため、パネルの設置環境として過酷なためだ。

 このため日本郵船と新日石は、アウリガ・リーダーを商用として運航しながら太陽電池モジュールの耐久性や耐振動性能などを検証し、2010年をめどに本格的な実用船の発注を予定している。「高速な自動車運搬船ほどエネルギー消費量が大きい。普及すれば地球温暖化防止に大きく貢献できる」(日本郵船)と期待を示す。・・・以下略

 まだまだ一部しか賄えないようですが、その比率は徐々に高くなって行くでしょう。それ以上に、以前も取り上げたカイトや帆船などとの組み合わせを考えていくべきでしょう。

  帆船の記事をやっと見つけました。

  省エネ帆装船の今昔(2)

  その中ので紹介されている帆船です。

  バーチャル博物館 / 船の科学館より

  操帆タンカー “新愛徳丸” 1980

“新愛徳丸”は昭和55年(1980)に竣工した世界で最初の、操帆に人手を必要としない省エネ帆装商船の実用化第一船です。燃料消費を節約するために自然の風力エネルギーを利用するもので、財団法人日本船舶振興会の援助を受けて財団法人日本舶用機器開発協会が研究開発し、実用化にこぎつけたものです。操帆の自動化をはじめとして、船型やプロペラ、エンジンなどにも改善を行い、同型の在来船と比較して、約50%も燃料の節約をすることができました。

  動画もありました。

NIPPON SENPAKU SHINKOUKAI  

  ・・・略

  だが、実際に運航してみると50%も燃料を節約できると謳われたが、実際の燃料費節減は10%位だったり、帆装に関わるスペースやそのメンテナンスの費用が予想外にかかり営業的には成功したモデルではなかったのだろうと、ボクは想像している。やがて、神戸港の沖でも四角いセイルをつけた貨物船を見かけることはなくなった。・・・以下略

  どうやら計算通りには行かなかったようです。しかし、時代は変わっています。当時から比べればPCの進歩は想像を絶するものがあるのですからコンピューター制御などで当時では及びも付かないような効果も期待できるのじゃないでしょうか。

  どちらにしても、一つの方式で全てのエネルギーを賄うことじゃなく、太陽電池や風力の上に省エネ技術も総動員すれば全部とは言わないでもかなりな省エネにはなりそうな気がします。そして何時かは自然エネルギーだけで運行する船も夢ではなくなるかもしれません。

兎に角やってみることです!