第2938回などで何度も取り上げたガッツポーズが又しても世間を騒がせています。
1月27日読売新聞 ガッツポーズ横審「行き過ぎ」
初場所後の横綱審議委員会が26日、両国国技館で行われ、優勝した朝青龍が千秋楽の土俵上で派手なガッツポーズをしたことについて、各委員から厳しい意見が出された。
指摘を受けた武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は、横綱本人と高砂親方(元大関朝潮)に注意することを約束したという。
海老沢勝二委員長は「朝青龍は体力や精神力も充実し、よく頑張った。全体的に非常に盛り上がった場所」と評価する一方、「伝統ある大相撲で、あのようなパフォーマンスは行き過ぎ」と複数委員からガッツポーズを問題視する声が上がったことを明かした。
沢村田之助委員(歌舞伎俳優)は、「(今回欠席した)山田洋次委員(映画監督)からも『結果は認めたいが、横綱の品格はゼロと言ってほしい』と電話があった。今までの横綱でガッツポーズした人なんか一人もいない」と厳しい意見。
「僕はきにならなかった」という新委員長の鶴田卓彦委員は、「相撲は神事という意見に立てば行き過ぎという声もある。だが、一般の人はどう受け止めているのか」と寛容な姿勢を見せた。
第2869回で琴光喜のガッツポーズについて書いていますが、横綱では今までそんな人はいなかったんですね。しかし、既に見逃されていたと言うことは横綱がそれを行うのも時間の問題だったのかもしれません。
武蔵川理事長がこんどやったら大変なことになると高砂親方に注意したそうですが、そんな抽象的なことで防げるのでしょうか。本当に、相撲の危機と感じているのならガッツポーズをやれば負けという剣道のようなルールーを採用するべきじゃないでしょうか。
こんなことを許していると、柔道と同じように名前は相撲でも中身は単なる格闘技のスモウなんてことになってしまうのではないでしょうか。
第2938回で取り上げた「世界的に特異な日本文化と武道の精神を入門してから親方は継続的に外国人の弟子に教えなければならない。」や「負ける胆力をつけることだ」の精神が今の相撲界にはもう無いような気がするのは私だけでしょうか。この世界も、戦後の教育と同じ現象が起きているということでしょう。元に戻すには同じ時間がかかるのかもしれません。
日本全体がもう駄目なのかも!