第3195回や第3199回で無駄な24時間営業を続け、末端の店主は大変な思いをしているはずと書き、第3297回や第3309回で本部だけが儲けるシステムと書いたコンビニの裏がいよいよ明らかになりそうです。
公取委、セブン-イレブンを調査/売れ残りの値引きを制限 2009/02/20
消費期限の迫った弁当などをフランチャイズ(FC)の加盟店が値引いて売り切る「見切り販売」を制限したとして、公正取引委員会が独禁法違反(優越的地位の乱用)の疑いで、コンビニエンスストア最大手のセブン-イレブン・ジャパン(東京)に対する調査を始めたことが20日、分かった。
公取委は2002年4月にフランチャイズの本部と加盟店の間の取引で、独禁法違反となる場合を例示した指針を公表。同指針に基づき、公取委が大手コンビニ本部による「加盟店いじめ」の本格的な調査に乗り出すのは初めて。
関係者によると、セブン-イレブン本部は、FC契約を結んでセブン-イレブンの店名でコンビニを経営する全国の加盟店に対し、売れ残った弁当やサンドイッチの廃棄を避けるための見切り販売を不当に制限した疑いが持たれている。
セブン-イレブンは、加盟店側が店舗に必要な土地や建物を用意して営業する場合、売上総利益の43%を「セブン-イレブンチャージ」として本部に支払う仕組みを取っている。
コンビニ業界のFC契約は、廃棄した商品の原価を売上総利益に含める方式を採用。公取委は見切り販売の制限により廃棄が増えれば、加盟店は廃棄分の原価負担に加え、原価を含む総利益から算出した高いチャージを払うことになり、加盟店の不利益が大きい、と判断したとみられる。
スーパーのように時間がくれば値引き販売してでも損失を少なくしようとするやり方は消費者にも歓迎されています。私も単身赴任時代には店員さんが値引きのシールを貼るのを待って買ったこともあります。それは当然、残って捨てることを考えると環境にもやさしいことは明らかです。
そんないい方法がありながら、それをすれば本部の利益が少なくなるから、なんだかんだと屁理屈をこねてやらせないという本部のやり方は本当に許せないですね。店がどんなに損をしようとも本部の利益さえ良ければという考え方は24時間営業の考え方と全く同じでしょう。
消費者も、コンビニの横暴を止めさせる為にも深夜営業や弁当の値引きを止めさせる為のボイコットをやっても良いのじゃないでしょうか。兎に角儲ける為には何をしても良いというやり方を何時までも止めない事業は市場から退場してもらいましょう。
日本人は大人し過ぎます。何時までも舐められてはいけません。不買運動などで政・官・財の横暴を止めさせることを考えるときが来ているのじゃないでしょうか。
もっと住みやすい日本に!